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第十八話 ページ25

みんなと歩きながら甘露寺は悶々と思考を巡らせていた。


『(…必ず助ける…の?そう、そうよね…助けなきゃよね!…でもそれは…)』


何か思い出せなくて、でも、思い出したい。


「何やってるんだA?行くぞー?」


『え、えぇ!ごめんなさい!』スタスタ


モヤモヤと不安をぬぐい去るように3人の元へ走った。

_______________


「ど、どうなってんだ!? 2階建ての寮の中だよな此処!?」


建物の中に入ると2階建てとは思えない程広かった。


「お、お…落ち着け!メゾネットよ!」


『す、凄いわ!とっても広いのね!』


後ろを振り返ると、さっきの扉が無くなっていた。


「…っ扉は!?」


「ドアがなくなってる!!」


「なんで!?今ここから入ってきたわよね!?」


『お、落ち着いて!きっと探せば見つかるわよ!』


「大丈夫だ。コイツが出入り口の匂いを覚えてる。」


『に、匂いね!』


「わしゃしゃしゃ!よ〜しわしゃわしゃ!」


「グッボーイ!ジャーキーよ!!ありったけのジャーキーを持ってきて!!」


「緊張感!!」『(緊張感がない2人!とっても可愛いわ!)』


「やっぱ頼りになるな、伏黒は
お前らのおかげで人は助かるし、俺も助けられる」


虎杖は、伏黒に向かってにぱーっと笑ってみせる。


「…」


『…(嫌な臭いがするわ…。血の臭い…。)』


甘露寺は不安を抱えながらも、伏黒と並んで歩いていた。


それから暫くすると


「むごい…」


『…っ』


あまりの残酷さに口元を押さえる。


「3人…でいいんだよな」


「大丈夫か?甘露寺」


「この遺体、持って帰る」


「え」


「あの人の子供だ」


『…正さんって、さっきの女の人の息子さんね…。』


「でもっ」


「遺体もなしで「死にました」じゃ、納得できねぇだろ」


「あと2人の生死を確認しなきゃならん
その遺体は置いてけ」


「振り返れば来た道がなくなってる
後で戻る余裕はねぇだろ」


「…"後にしろ"じゃねぇ、"置いてけ"っつったんだ。
ただでさえ助かる気のない人間を、死体になって救う気は俺にはない」


ビリビリと殺気立つ2人に、釘崎が口を開く。


「…おい!お前らいい加減に…!」


そこまで言うと釘崎の下にぽっかりと穴が空いた。


『…っ!危ないわ!』グイッ


「Aちゃん!!」


甘露寺が釘崎の腕を引き、代わりに黒い穴へと落ちていく。

___________


『ぎゃふん!い、痛いわっ!
……へぇっ??』

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sou(プロフ) - 夏油さんが闇落ちしていない世界観!!とっても幸せです!そして蜜璃ちゃんとの双子っていう設定がもう勝利すぎて可愛いです!!♡ (2022年1月29日 19時) (レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 良かった傑様闇落ちしてなくって安心しました神様仏様ありがとうございます (2021年7月11日 15時) (レス) id: f4313b7def (このIDを非表示/違反報告)
蝶華 - とても面白かったです 更新楽しみに待ってます! (2021年4月14日 5時) (レス) id: 68aa4e53df (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - ちょっとずつで、いいので更新頑張ってください。私はずっとあなたの更新待ってますから。体にも気をつけて頑張ってください。(・∀~)♭ (2021年4月4日 12時) (レス) id: c3188baa62 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロベビー(プロフ) - ラッキーさん» わあい!!嬉しいです!!これはご期待にそわなければ!!!!(必死) (2021年3月4日 20時) (レス) id: 875c9450d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マシュマロベビー | 作成日時:2020年12月11日 21時

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