彼の名前 ページ7
＊
『もうっ.....ついてない。』
SE「良かった！服には付いてなかったですか？」
後ろから聞こえた声に頭をあげると
瞬きの速度が増して
変な緊張が走る。
SE「また、落としてました。本......」
やっぱり.....
細長い人だ。
SE「さっき、すみません。」
さっきの私の言い方に
少し警戒気味に話すと
スローテンポで私を覗き込む。
SE「あのっ........怒ってますか？」
真っ白な肌。
王子様とは、また違った綺麗な顔立ち。
『本、ください。』
SE「あ、はい。どうぞ。」
『ありがとうございます......』
シーン.....と静まり帰った道。
街灯がチカチカと音を立てて
私の頭の中が、早く帰れっ！！
って指示を出す。
SE「名前.....覚えてますか？」
『え？』
SE「僕の名前です。」
細長い彼は、何て名前だっけ？
聞いたのに
王子様の印象が強すぎて
なかなか思い出せない。
『あー........』
SE「セフンです。」
またニヘラッと笑うと
何故だか緊張が溶ける気がする。
何だろう
この感じが........
SE「本が好 「Aちゃん！」
街灯の向こうから聞こえた声に
ニヘラッと笑った、セフンくんの声がかき消された。
声の主は、ソジュンさん。
私より先に図書館を出たはずなのに
右手に新刊を抱いて
私の隣にやってきた。
ソ「お友達？」
『いや....あの。』
ソ「こんばんは、ソジュンです。Aちゃんと同じ図書館で働いてます。」
ソジュンさん......
何で自己紹介したの。
私が図書館で働いてるのも、バレちゃったよ。
SE「こんばんは。あー...」
ソ「あれっ？何か見たことあるような....」
『ソジュンさん、本を拾って貰っただけです。行きましょう。』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4543人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めいちぇん(プロフ) - ことねさん» ことねちゃん。受験おつかれさまー(^^)春から大学生かな？ (2016年2月16日 0時) (
レス) id: f67f165a18 (このIDを非表示/違反報告)
ことね(プロフ) - 久しぶりです！受験終わったので、これからも更新楽しみにしてます^^ (2016年2月4日 23時) (レス) id: 97496f4fb6 (このIDを非表示/違反報告)
めいちぇん(プロフ) - ＥＸＯ ＬＯＶＥさん» 覚えてるよ(^^)元気にしてる？？ (2015年12月28日 16時) (レス) id: f67f165a18 (このIDを非表示/違反報告)
ＥＸＯ ＬＯＶＥ - ＥＸＯ ＬＯＶＥの方じゃなくて… ソマンって名前忘れちゃった…?ファンダムとかも誘ってたの私なんだけど…忘れちゃったよね…ずっと連絡してなかったから…ごめんなさい… (2015年11月5日 0時) (レス) id: a78cfa8fd9 (このIDを非表示/違反報告)
めいちぇん(プロフ) - ににさん» ににさん。おんにー！そろそろ王子を出してあげないとね？笑 (2015年10月14日 19時) (レス) id: f67f165a18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めいちぇん
| 作成日時：2015年7月3日 3時
