妹の決意 ページ10
神様シリーズの設定��
色々なことがあり、さしす組を始めとする面々は前世(ここでは悲痛な運命を迎えた自分達の記憶)を思い出し、各々もまた同じあやまちを起こさぬよう戦っています。
ーーー
真依side
ある日、もう関わるはずがないと思っていた実家から一本の電話があった。
行くしかない、そう思って行けば酷かった。
私はあまりの酷さに昔、真希にきいた事を思い出した。
前世で、私が死んだあとどうしたのか。
答えは簡単だった。
皆殺し。
前世の記憶が戻ったのはAさんに出会って少しした頃だった。
その時はまだ小学生。
でも、私達が今まで受けた扱いは前世と何ら変わりなかった。
また同じ事を繰り返すのか、なんて思った。
でも違った。
禪院直哉は別人のようだった。
記憶を取り戻す前からお菓子をくれたり、使用人に頻繁に叱責され、嫌がらせを受けていた私達を助けてくれた。
ーお兄ちゃんって呼んでや真依ちゃん！ー
暇な時はAさんの話をしてくれた。
どれだけすごい人で、どれだけ憧れてるのか。
だから二度目の生を受けた今、Aさんに恥じない人間になりたい。
だから私達を助けてくれるのだと話していた。
もちろん、Aさんの事を本当は好きな事も話してくれた。
私はそれを聞いてからずっと憧れだった。
女なのに家の人間にも媚びず、凛としている。
前世みたいな生き方ではなくて、私もAさんみたいに生きたいと思った。
なのに、家の人間は結局Aさんをも売った。
家に行けば当主から話を聞いた。
婿養子になる権利をオークションで売ったと。
Aさんは次期当主として育てられたはずなのに、
あとから湧いて出てきたその婿養子に次期当主の座を取られる。
どれだけ屈辱だっただろう。
怒りが込み上げてきた。
でも私には何もできない...
そこで選択肢をもらった。
柊家という禪院家の分家に行ってAさんの身の回りの世話に行くか、否か。
もちろん即答だった。
行くに決まってる。
家を裏切ったって。
それで追われたって関係ない。
Aさんを連れて逃げる。
もう、私は前世の私とは違う。
あの時、私が死んだ事で真希が覚醒して禪院家の人間なんてゴミみたいに皆殺しにできたのなら。
私は喜んでまた命を差し出す。
何もない空っぽな前世だった。
でも今は違う。
直哉が家から私達を連れ出してくれた時から、
前世からは考えられないほど幸せだった。
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くろごま - パパ黒さんオチ書けますかね？頑張って下さい！更新待ってます！ (2022年9月25日 6時) (
レス) @page32 id: e1480415d9 (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ祓 雪溶(プロフ) - 悠仁オチ、受け入れありがとうございます！！欲しいシチュ色々考えておきますね！o(≧ꇴ≦*)o (2022年3月27日 12時) (レス) @page32 id: 6c81b19a7a (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ祓 雪溶(プロフ) - 完結おめでとうございます！次のオチ、リクエストは虎杖悠仁とかありですか？o(≧ꇴ≦*)oもし可能でしたらお願いしたいです。 (2022年3月22日 19時) (レス) @page31 id: 6c81b19a7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊織 凛 | 作成日時：2022年2月23日 21時
