無自覚だった事 ページ10
悟side
悟「って感じでやっちゃったんだけど、どう思う?」
直哉「あ"?姉さん好きな俺に言うん?性格腐っとる。海に沈めるで?」
悟「いや、直哉僕より弱いじゃん」
寮に帰って次の日、起きたらもうAは出発していた。
職員室に行けば直哉がぼけーっとしてたから、Aの話を聞いてみた。
直哉「贅沢な悩みや。血が繋がってなくたって、兄弟だからそういう目ですら見てもらえる対象じゃない俺への皮肉か」
僕の話を聞けばそう言って出ていった。
悟「贅沢な悩み...か。Aに想い人がいるなら...そのくらい僕にだって分かるよ」
御三家に生まれて一番最初に学んだ事は、愛情なんて求めてはいけないと言う事。
あの男尊女卑、弱いやつなんて死んじまえみたいな直哉がAをあんなに想うのは分かる。
僕たちからすれば、不思議だ。
禪院家なんかで育ったのに、性格が歪んでる訳でも、誰かを見下す訳でもない。
気づけば側にいる。
目が離せない。
目を話してしまえばすぐ迷子になる。
本当は誰よりも抱え込むのが得意で
思った事は何でも言う癖に自分の事は何も言わない。
悟「ねぇ、傑。僕さ、Aの事好きみたい」
気づいてはいた。
ずっと昔から、気づかないふりをしてた。
気づけば、直哉と入れ違いに入ってきた傑にそんな事を言ってた。
傑「悟は遊んでるように見えて恋愛初心者だからね。気づくのに時間がかかったのも無理もないね」
ん?
悟「知ってたの?」
自分でも無自覚だったのに、傑は知ってたのか?
傑「私と硝子が何年悟の友達やってると思ってる。そのくらい分かるよ」
そっか。長いもんね確かに...
悟「Aに想う人がいるなら、僕は身を引くよ。僕達は長い付き合い、だからこそ幸せを願ってる」
想い人と結ばれるのが幸せなら応援する。
直哉はだから無理にでもAと結ばれたいなんて言わない。
分かってた。
傑「本当に、バカは何年立ってもバカだ」ボソッ
悟「あ"?なんか失礼なこと言われた気がした。なんか言った?」
傑「いや?何も?」
悟「なんか今ものすごーくイラッとしたからその前髪燃す」
傑「なに?久しぶりに殺り合うかい?」
悟「臨むところ」
160人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
金平糖 - 五条オチ完結おめでとうございます!最初から拝見させてもらっていたので、夢主ちゃんが幸せになってくれて良かったです!夏油オチ後に夢主愛されエンドか、直哉エンドが見たいです...!これからも応援しています!! (2022年2月21日 0時) (レス) @page22 id: d9f31616d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:伊織 凛 | 作成日時:2022年2月19日 2時