顔は良くても結婚はできない【五条 悟】

好きな人って？ ページ9

Aside

A「直哉、ごめん...迎えに来てくれたのか？」

直哉「姉さん、ちょーっと待っててや♡」

A「おう」

直哉に呑みに行くって伝えてあったし、携帯のGPS見て迎えに来たのだろうか。

悟「僕の連れになんか用？てか、何言おうとしちゃったの、セクハラ？警察呼んじゃう？」

直哉「警察なんて信用なるか！顔面形変わるまでどついたるわ！！」

ふむ。
今日も平和だ。

結局騒いで私達は居酒屋から追い出された。

直哉「第一なんや！悟君がなんで姉さんの事でキレとるん？姉さんの想い人って悟君なんか！？」

悟「は？A、好きな人...いたの？」

好きな人？
別に好きな人はいないが。
私そんな事言っただろうか、直哉の前で。

A「好きな人なんて特にいないが」

直哉「は？姉さん昼間言うてたやん！」

〜回想〜

津美紀「あ！アレですか？恋する乙女とか、春が来ると女性は変わるっていいますし！」

野薔薇「マジですかAさん！？」

A「あー、まぁ、ワンチャンそれ」

〜完〜

A「言ったわ...」

そんな事もあったな。

直哉「ともかく姉さんも気をつけてや！変な男が寄ってくる！」

A「あい」

そういえば直哉は酔って倒れてる健人と雄を背負って帰った。
ん？帰った？

A「迎えに来てくれたんじゃないのか...」

傑あたりに頼まれたのかな。
納得だ。
だけど私寮に多分一人じゃ帰れな...く、ないな。

悟「ねぇ、A」

悟が...

悟「好きな人いるなら、言ってよ...僕は...」

好きな人か、

A「私はみんな好きだな」

悟「いや、そうじゃ...うん。ごめん。帰ろ」

悟は、何故そんなに悲しそうな顔を...

悟「あ、そうだA！」

してないな。
普通にいつもの悟だ。

A「なんだ？」

悟「いつから任務？」

あぁ、それなら、

A「明日からだな」

悟「次どこで迷子になるんだろうね〜お土産よろしく〜」

A「まぁ、迷子前提はなんとも言えんが、国内で留められるよう努力はする」

悟「いや、努力が後手にまわって迷子になってるじゃんw」

言われてみれば...

A「努力しなきゃ、いいのか？」

悟「1回やってみれば？そしたら案外苦労しないかもしれないよ？」

そう言う君は、なんだか辛そうにも見えた。
何故だろう。

そうは思っても聞けなかった...

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