不穏 ページ15
恵side
家に帰って荷解きしてたら呪霊がいない。
怪しいと思ってあちこちを探せば寝室にいた。
恵「何してる」
睨みつければ笑われた。
真人「何って、探検?」
こいつ、絶対に危ない。
俺の感がそう言ってた。
他の二匹とは明らかにちがって不穏だ。
恵「うろつくな。戻れ。お前は明らかに危ない」
そう言えばケタケタと笑いながら俺に手を伸ばしてきた。
真人「あれ、怯えないの?それともまだ小さくて分からない?」
じっとその姿を見ていればそう言われた。
花御「真人!そこで何をしているのですか!」
妖精さんが来てくれた。
真人「あらら、ざんねーん」
手をプラプラして降参のようなポーズをした。
恵「お前、いつか後悔するぞ」
そう言えば「はいはーい」と逃げてしまった。
花御「怪我は?」
恵「ない」
あいつは危ない。
早く追い出す。
俺はそう決めた。
お母さんと津美紀のために。
◆
◆
◆
Aside
いつも通りお風呂やご飯を済ませ恵くんたちを寝かしつける。
でも今日は中々寝てくれない。
恵「いっちゃだめ」
A「どうして?」
恵「だめだから」
津美紀ちゃんはもう寝てる。
でも恵くんが頑なに行ってはだめと離してくれない。
何かあるのかと心配だ...
花御「私と陀艮が側で見ていましょう。それで問題はありませんか?」
恵くんにそういう花御。
渋々といったように恵くんは引いた。
家を出て任務を2、3件こなし、あとは帰るだけとなった頃。
真人「へー、こうもあっさり倒しちゃうんだ」
見知った声だが不気味さに思わず飛び退いてしまった。
真人「じゃあ、これとも戦ってみてよ!」
そう言って呪霊が何かを投げてきた。
「タス、タスケ、タスケテェ」
喋る呪霊?
喋れることを考えればそれなりの知能を持つ呪霊。
何か投げてきたものから出てきたとなれば、夏油のような呪霊操術?
真人「ヒント!いーっぱいいるやつ!」
ニコニコしながらそういう呪霊。
呪霊には違いない。
そう思い倒した。
だが、倒しても姿が消えない。
A「人間?」
真人「あったりー!」
とりあえず...
A「祓えるうちに祓っておくのが一番か」
そう呪霊を見た。
今までの発言を考えても、触れるのは良くない。
なら、推し潰せばいい。
距離を取りながら攻撃をしかける。
だが、一向に向こうからの攻撃が来ないまま瀕死まで追い込んだ。
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虹心(プロフ) - 初コメ失礼します!この作品とっても面白いので大好きです!更新頑張って下さい! (12月7日 14時) (レス) id: 9e6108b140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2023年12月6日 9時