伏黒一家とお母さん【呪術廻戦】 (ページ2)

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説得ページ2

Aside

ｸｲｯｸｲｯ

恵「Aさん...」

部屋に置かれた水槽を指差しながら私の服を引く恵くん。

A「はい、どうぞ。あげすぎないようにね？」

恵「うん」

私から餌を受け取ればﾃｯﾃｯﾃｯと走って水槽まで行ってしまった。

津美紀「Aさん！お花に水やりしてきました！」

A「ありがとう。恵くんが餌やり終わったらご飯にしましょうか」

二人との生活が始まってからひと月ほどが経った頃。
やっと慣れてくれたのか恵くんが意思表示をしてくれるようになった。

A「幼稚園の準備があるでしょう？お魚をずっと見ているのは感心しませんよ」ﾌﾌｯ

魚に夢中になっている恵くんが「ハッ！」として急いで服を着替えてくれば朝食をとった。

みんなで準備をして家を出る。
津美紀ちゃんを恵くんと一緒に小学校に送ったら、次は恵くんだ。

恵「Aさん」ｸｲｯｸｲｯ

服を引く恵くんを抱っこすればご機嫌。
お姉ちゃんの前だと流石に恥ずかしいようで、とても可愛らしい。

A「兎さんのお世話頑張ってね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

幼稚園の前で降ろそうとすれば力強く服を握られているので離れない...

「おはようございます。恵くん今日もお母さんと来れて偉いわね〜！でも、お母さんお仕事行けなくなっちゃうから先生と中入ろうか？」

最近通い始めた幼稚園の先生はとても優しい方でいつもこうやって恵くんが幼稚園に行きたがらないのを説得してくれる。

A「兎さんも亀さんも恵くんが来ないと泣いちゃうよ？」

恵「ちっしゅ(ティッシュ)あげとけば大丈夫」

A「でも、兎さんも亀さんもお腹空いちゃうよ？」

恵「1日2日食べなくても死なないってトモくん(友達)が言ってた」

「恵くん。トモくんはインコだからそんな事言わないわよ？」

恵「ﾁｯ」

この戦いが長いのだ。
壮絶な戦いを繰り広げればなんとか恵くんが折れてくれて私も高専に向かう。

硝子「お、半年ぶりじゃないか？相変わらず忙しそうだな」

A「あぁ」

素っ気なく返せばいつも通り特に不快な顔をされるわけでもなく、終わる会話。
仲良くしたいのにどうしても同じ業界の人間というだけで緊張して上手く話せないのだ...これをコミュ症というらしいですよ...

硝子「あ、今日クズコンボでいるから気をつけろ」

それだけ言えば硝子は何処かへ行った。
多分アレはタバコだ。

五条と夏油...会いたくない...