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負担 ページ10

Aside

ブラッシングを終えて、今日は悟さん宅に帰れば「ご飯作るからのんびりしてて!お風呂も今わかしてるから!」と言われてしまった...

A「お手伝いします!」

ギューッ

悟「可愛く抱きついてきてもだ〜め。疲れてるでしょ?休んでて!」

チュッ

トボトボとソファーに座ってカウンターキッチンの方を見れば悟さんがウインクしてくれた。

私は馬の世話があるから厩舎横に作った小屋でだいたい生活してる。
何かあってもすぐ対応できるようにって。
だから、週に何度か悟さん宅に泊まれることもあれば悟さんの任務が重なって1ヶ月以上泊まらないことも...

悠仁君たちから聞いたけど、悟さんは本当は私にいつも会いに来てくれているけど、そんな暇ないくらい多忙な人。

私...負担になってる?

レースにもいつも来てくれるし...それに...

ギュッ

悟「僕Aの側にいないと充電できないしコスパ悪いって言ったでしょ?負担になってるなんて思わないで」

あれ?私、口に出て...

悟「お風呂わいたけど、一緒に入る?」ニヤッ

悟さんの顔を見ればいたずらっ子のような笑みを浮かべていて、思わず沈んでた心も楽しくなった。

A「一緒に、入りますか?」

だいぶ久しぶりに泊まりに来たので嬉しさからニコニコしながら言えば悟さんが固まってしまった...

悟「冗談のつもりだったけど...本当に、いいの?」

するとさっきからの陽気な雰囲気とは違い、鋭い目で悟さんは私を見た。

私、何かまずいこといったのかな...?

A「は、はい」

悟「明日明後日の予定は?明日は地方のお祭り主催者と打ち合わせと競馬雑誌の取材でしょ?明後日は、お祖父さんのところに馬の調教に行く予定あるよね?」

悟さん、すごい...。私は全然悟さんの予定とか知らないのに、悟さんは私の予定全部頭に入ってるのかな?

A「ありますよ?」

そう言えば「はぁ〜〜!」と深いため息をつかれた。

悟「お風呂一緒に入ったら、僕...抑えられないよ」

気づけばソファーを跨いだ悟さんに押し倒されていた。

悟「僕がAを抱いて、Aに疲労が残ったりなんてしたら怪我するかもしれないし、長引けば土日のレースにだって響くかもしれないんだよ?」

あっ、そういう事で...

私が思っている以上に、私よりずっと私の事を気づかってくれてたのが分かって...すごく嬉しかった。

でも、

A「私もプロです。お泊りに来るときはいつも予定は調整してます!」

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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2023年6月18日 15時

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