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録画 ページ5

Aside

A「悟さん、怒ってたね...」

スリスリ

悟さんが飛び出して行ってしまって...
夏油さんも家入さんもお仕事があって一人になった。
だから外に出て馬とぼーっと日向ぼっこしながらいろいろ考えてた。

私、俳優でもなければモデルでもなくて、アイドルでもないのに...
なんで撮られてこんな思いしてるんだろ...

明日はレースへの騎乗依頼が来てるから今日中に現地に行かないと。

そんな事を考えながら慣れない携帯を手に取った。

あれ?何か来てる?

どうやって開けばいいんだったか、と10分も格闘すればメールを見る事ができた。

ーA〜!見てみて!Aのお父さんとツーショット!今渋谷でコスプレして遊んでる〜!

そんな文と共に添えられてきた写真は、本当に父が悟さんとメイド服を着て撮っている写真。

A「っ!ふふっ!!ははっ!何これっw」

手でハートマークを作る二人を見て沢山笑った。
私が悪いのに...私が勝手に凹んでても笑顔にしてくれる悟さんが本当に好きだなって思った。

野薔薇「お〜い!A!そろそろ電車乗らないと時間までにつかないわよ!」

遠くから声をかけてくれたのは野薔薇ちゃん。

A「行ってくるね。怪我したりしないようにね?」

馬たちにそう声を掛ければ走って野薔薇ちゃんの元へ。

A「ありがとうございます!」

野薔薇「いいわよ、私も電車途中まで一緒だし。バッチリ勝ってきなさいよ!」

バシッと背中を叩いてくれた野薔薇ちゃんに「野薔薇ちゃんも任務頑張って!」と声をかけた。

電車を乗り継いで前日入りすればしっかり準備して次の日に備えた。

そして当日のレースの日も4つ騎乗レースがあったけど3勝、2着1回で上々。
関係者さん方に挨拶に行っておじいちゃんのところに帰ってくれば面白い動画があるって見せられた。

悟「F・U・J・I・C・H・A・N!」

葵「ふ・じ・ちゃん!」

「今日もかわいい!」

悠仁「ふ・じ・ちゃん!」

悟「今日も勝っちゃえ!」

葵「ふ・じ・ちゃん!」

甚爾「これ録画するのつれぇわ...金つまれてもあんましたくねぇ」

という悟さんに葵君、お父さん、悠仁君と声だけ甚爾さん?の動画が流れた。

へ、

A「な、な、な、っ///何これっ///」

嬉しいけど恥ずかしい〜っ///

って、いうか、

A「何ですか、その手に持ってるうちわに書いてる"私を蹴って♡"ってっw!!」

私は暫くツボに入って笑っていました...。

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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2023年6月18日 15時

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