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電話 ページ25

Aside

A「わ、わ、わ、わ、わわわわ、はぁ〜ッ!!!」

朝から鳴り止まない電話対応に追われ絶望する私。
何、何!?

今週の週刊誌って、
私また何かに書かれた!?

結局電話対応すべてほっぽり出して愛しのお馬さんのところに行きました...

スリスリ

A「はぁ〜、昨日勝ったのの取材かと思ったらみんな口を揃えて週刊誌だなんだっていうので、なんのことやら...困ってしまいますよね〜」

擦り寄ってくる馬たち一頭一頭に朝の挨拶をしていれば一斉に機嫌が悪くなり始める馬。

え???

後ろを振り返ればそれはそれはご機嫌斜めな悟さん...じゃなかった、悟がいました...

ギュッ

悟「おはようのチューとギューッはセットじゃん!!なんでしてかない訳!?次からしてくれないと仕事行かないよ僕!?!?」←超小声

A「はいはい、おはよう。今日もお仕事頑張ってください」

チュッ

「ドウドウみたいなニュアンスで言われたんだけど!?てかギューッがまだだって!!」とこれまた超小声で駄々っ子を始めてしまった大きな子供...
天を仰いでいればそれを見ていたのか悠仁君がこちらに駆けてきた。

悠仁「せんせーもAさんもおはよー!!」

スパーン

野薔薇「うるっさいわね!馬のそばで大声出すなってこの間言われたでしょーが!!」

恵「お前ら二人ともうるせぇよ...おはようございます...Aさん...」

元気いっぱいに挨拶する悠仁君を叩く野薔薇ちゃんと傍観する恵君。

三人を見るやいなや馬たちが押し寄せていきました。

悠仁「うぉー!ハナ太郎お前今日もハナに草つけてる!!」

野薔薇「だから...その馬ハナ太郎じゃないってこの間言われてたでしょ...」

恵「最近そいつハナ太郎で反応するから多分自分の事ハナ太郎だと思い始めてるぞ...というかそいつG1に出走経験もある馬だぞ...それがハナ太郎って...」

3人とも牧草のお世話バイトをしてよく牧草を馬たちに食べさせてあげてるから、きっと3人が来ればお世話してもらえると思ってるんだろうなぁ。

仲睦まじい3人と馬を見ていれば私の腰にガッシリホールド、すっごいぶーたれた悟が...

恵「なんというか...デレデレですけど何かあったん...やっぱやめときます。聞いてもめんどくさそうなので」

A「あはは...なんか、ね?すごい、デレデレになってしまって」

お互い顔を見合わせて苦労してるんだな、なんて考えているのは言うまでもない。

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作者名:伊織 凛 | 作成日時:2023年6月18日 15時

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