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太宰の事は嫌いだ。それはここに来た時から変わらない。自分の日常を全て津波のように攫っていったあいつが憎くてたまらなかった。


探偵社での生活にもようやく慣れ始め
簡単な書類整理や依頼を受けられるようになってきた頃。

常に脱走を考えていた

しかし行く宛もなくただ時間だけが過ぎていった


そんな時


ドア越しに聞こえてきたある会話


国木田「なに!?Aが処刑だと!?」

太宰「だから、政府はAの処刑するつもりで身柄を探偵社で預かって欲しいとのお達しだったんだよ」

処刑?何のことだか頭が回らなかった

国木田「何故、Aが処刑されるんだ、太宰貴様、なにか隠してないか?」


太宰「隠してないよ、Aの異能力は危険すぎる。ストッパーになる私のそばに置くことで渋々了承して貰えてる状態なんだよ、今はね」


国木田「ならこのままでも…」

太宰「それがそうもいかないのだよ、恐らくこの意見を出したのはポートマフィアの息がかかった官吏だろう。てことは元手はポートマフィアの元老院、簡単に手を出せる所じゃないのは君も知ってあると思うけど」


国木田「そうだが…何とかならんのか」


太宰「どうしようもないね、ねぇ、A」

と名前を呼ばれてドアの隙間から少し顔を出す

A「本当か、今の話」

太宰「残念ながらね。ポートマフィアは君が組織から消え、敵に回ることを恐れている。戻らないなら処刑だが、戻っても利用されるだけだろうね」

A「分かったお前らに迷惑は掛けないから…少し一人になりたい、外歩いてきていいか?」

太宰「いいことを教えよう、今君の大好きな中也は地下牢にいるよ」


A「!?」


太宰「君がポートマフィアから姿を消したせいで責任はすべて君の管理を任されていた中也が負うことになる、意味はわかるね。よく考えて散歩しておいで?」


A「わかった。」


この了解は色々な意味での了解になった。

頭の中を整理すると太宰はこのことを知った上で、俺の処刑が延期されるように庇ってくれていたことになる。

そしてポートマフィアでの俺の立場はボスや中也に擁立されていたこともまた事実であった。

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玲生奈 - ありがとうございます!えとタメ語で大丈夫です!あとなんて呼んだらいいですか? (2017年11月17日 17時) (レス) id: d58775a0af (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ダチるの大歓迎です!!沢山絡んで下さいな(´ω` ) (2017年11月17日 7時) (レス) id: 92bceec594 (このIDを非表示/違反報告)
玲生奈 - ごめんなさい!私そういうのやっていなくて…ありがとうございます。よかったらお友達になりませんか? (2017年11月16日 23時) (レス) id: d58775a0af (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 玲生奈さん» あら、ボードいけなかった笑、暇なときこちらに書き込んで下さいな、気軽にどうぞー (2017年11月16日 22時) (レス) id: 92bceec594 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 玲生奈さん» コメントありがとうございます!では後ほどボードにお邪魔させていただきますね(´>ω∂`) (2017年11月16日 22時) (レス) id: 92bceec594 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年10月8日 0時

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