お母さん ページ8
A「だいたい、なんで一人称ボクなんだよ！女なら私って言え！」
梓苑「…周りに女の人なんていなかったからつい…」
A「どうすんの、まだ部屋用意できてないよ？一緒に寝るわけにいかないじゃん」
梓苑「ボク…いえ私は構いません」
A「いや色々と問題あるから」
中也「ここを使わせればいいだろう」
A「あ、そっか中也の部屋で寝よう」
梓苑「え、そんな…私ひとりで…」
A「大丈夫、ここなら安全だし、オートロックだからカードキーここに置いておくね」
中也「なにかあったら電話かけろ、これこいつの番号だ」
梓苑「すいません…なにから何まで」
A「今日はもう遅いから明日ね、朝食の時に起こすから」
梓苑「…あの…ありがとう、ございます…」
A「おやすみ」
梓苑「お、おやすみなさい…」
バタン
と部屋を出ると同時にため息をつくA
中也「ほんとに気づいてなかったのか…？」
A「うん、手触っておかしいなとは思ったけど…」
中也「しかし、女だと分かった瞬間優しくなるんだな、お前」
A「そりゃそうだろ、女なんだから」
中也「おかしなやろーだ」
ガチャ
パチッ
A「おい、そんな明かりつけんな、落とせよ」
中也「は？」
A「災難な俺を慰めてくれないの？」
中也「莫迦か、明日あいつを起こしに行くんだろうが」
A「あ、そうだった」
中也「わかったらさっさとこい」
と自分の隣をたたく
A「その前に灰皿…」
た棚から灰皿をとってくる
A「あーもう、あのガキのせいで予定が狂う」
中也「もともと立てても崩れるだろうが」
A「俺はあいつの母親じゃねぇんだよ、なんでこんな気持ちになんなきゃ…」
中也「母親みたいなもんだろ、なんだかんだいって面倒見いいからな、てめぇは」
A「…姐さんもこんな感じだったのかな…」
中也「…これの数倍は苦労しただろうな、なんせ相手が俺たちだからな」
A「間違えないや、姐さんに習って頑張ろう」
中也「俺も手伝うからなんでも言えよ」
A「ありがとう、おやすみ」
中也「あぁ、おやすみ」
新しい仲間ができた
守るものが増えた
かつては敵でも今は仲間
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：葵 | 作成日時：2017年5月14日 21時
