ご飯2 ページ37
A「え、どうしたの…？」
と困惑するA
梓苑「すいません、2人があまりに仲良くて、思わず…」
中也「まぁ仲はいいが」
A「夫婦だからね！ね、お父さん！」
中也「あぁ、母さん」
梓苑「中原さんってそんなこと言うんですね、意外でした」
A「え、なにその俺は言っても不思議じゃないみたいな」
中也「そうか？」
梓苑「はい」
A「え、ねぇ？無視？」
中也「今日の飯もうまいな。梓苑、葡萄酒飲むか？いいやつがあるんだが…」
A「ダメだって！！」
✱
梓苑「今日はありがとうございました」
A「ほんとに送らなくていいの？」
梓苑「大丈夫です、中原さんも…」
A「うん、中也には伝えておくよ」
奥で食器を片してくれている中也の方をチラッと見ながら言いたいことをくみとる
梓苑「では、おやすみなさい」
A「おやすみ」
とにこりと送り出してくれるAは出会った頃とはまるで別人だった
Aもこんなに梓苑の事を考えられる自分に感動を覚えていた。
A「中也、ありがと」
と食器を洗っている中也に抱きつくと
素っ気ない返事が帰ってきた
A「中也がいてくれてほんと助かるよ、ありがとね、いつも」
と言うと水をとめ、額をつけられる
中也「熱はねぇな」
A「は！？」
中也「いや、あまりに素直だから熱でもあんのかとおもってな」
A「夫婦の時間にします、か？」
とチラッとグラスをみるA
中也「…あぁ、そうだな」
A「今日は中也のオススメ飲みたいな」
と言うといきなりキスされた
中也「っ…待ってろ」
A「…ちょろい、あいかわらず」
まぁさっき食事に付き合って貰ったし、少しくらいサービスしてやってもいいかなと思えるのは中也だけだ、きっと。
酔うのを覚悟で飲むわけだ。
✱
ソファに座って飲んでいると
2杯目で頭がポワっとしてきた。
中也も少し酔っているようだ
A「…そろそろ寝よう…？」
中也「その前に」
と、肩を押され押し倒される
A「え、なに、今日はもうっ…」
中也「…太宰にやられたこと全部言え」
ととんでもない事を言い出すダーリン
A「え、？許してくれたんじゃ…？」
中也「…許すとは言ってねぇが、酒に酔った勢いで流してやってもいい。今回は」
今回というのをやたら強調して言われる
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革ベルト
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作者名：葵 | 作成日時：2017年5月14日 21時
