太宰という男 後半※ ページ20
A「嫌な奴…」
太宰「大丈夫、悪いようにはしない」
A「やだ、」
太宰「昔からこうやってしたかったのだよね、Aの弱みが見つからなくて苦労したよ」
A「最低か、お前、」
太宰「人質になった以上、監視は私がするからずっと一緒だよ」
A「はぁ…」
太宰「露骨に嫌そうな顔しないでよ」
A「中也に殺されそう…」
太宰「その時は一緒に死のう」
A「いやお前だけ殺して首を土産にすれば機嫌も直るかも」
太宰「それは怖いね、ならやられる前にやらなくちゃ」
と手首を一つにまとめあげ、鎖骨に顔を埋める。
もう片方の手をベルトに添えた
A「太宰っ…ここで…！？やだ、せめて部屋で…」
太宰「その言葉を待っていたよ、私の家に行こう。本人からの合意も得たし」
とソファから身を起こしAの細い体を横抱きにする
A「はめやがったな、降ろせクソ太宰」
太宰「A、言葉には気をつけた方がいいよ？私がしつこいのは知ってると思うけど？」
A「っ…」
とAから講義の声さえも奪ってしまう太宰という男には敵わない。
移動中。
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※ちょい注意ッス
A「…。」
部屋につくなり後ろ手で鍵をしめ
寝室のベッドに投げられた
A「っ…ちょ、まてっ…」
抗議も虚しく
キスと同時にのしかかられ、力が抜ける
太宰「キス…私が教えたのだよね…」
A「そんなこともあったね」
昔はふざけてやっているのだと思っていた
行為がこいつの片思いから来るものと知ったのは最近。
太宰「A…」
と愛おしそうに名前を呼びながら
頬ををそっと撫でる手は暖かかった。
服の中に手を入れられ反応している自分がいた
A「太宰…俺、どう、すれば…んっ…」
太宰「大丈夫、Aは悪くない。…辛くないようにだけするから」
A「…こんな、こと…よくなっ…ぁ…」
太宰「ただのスキンシップだから、足上げて」
片足を担ぐように股の間に入り込む太宰。
女扱いされているようで少しイラッときたが
すぐにどうでも良くなった
中也とは違う。大人な抱き方をされた。
でも怖かった、遠い存在のように感じて
太宰「A…A…？」
ぼうっとしていると太宰に呼ばれ意識がハッキリとしたと同時に
内部に感じる圧迫感に気がつく
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：葵 | 作成日時：2017年5月14日 21時
