異変 ページ19
中也side
いつもより早く目が覚め
意識が覚醒してないうちに隣を確認するとAの姿は無く帰ってきた形跡もなかった
こういう朝は何かが起こってしまった後であることを中也は知っていた。
急ぎ支度もままならないまま、ボスのところへ急ぐ。
ボスの部屋へ入ると寝ていないのか、コーヒーの匂いが漂い
いつものように机に座っていた
森「どうしたんだね…ノックもなしに」
中也「すいません、Aは…ボスなにか…」
森「焦っても無駄だよ、ことは起こった」
と先ほどAが残していった走り書きを中也の前に置く
中也「…」
言葉もなく呆然とその紙を見つめる
中也「っ…」
と踵を返す中也に対し首領は意外な言葉を投げかける
森「これは君の存在があってこその取引だ。ポートマフィアが私情に動かされず契約を守るか、試されているのだよ」
中也「…何故Aなんですか」
森「A君が問題ではない。問題は君だよ。探偵社はこちら側を消す理由を探している。そこで君のことを煽っているのだよ、発案は太宰君かな、実に見事だ」
中也「くっ…」
首領の目つきが変わった
森「だから、君が独断で動いて貰っては困る。」
と殺気を含みの言い放つ
幹部だけあって目をそらすことはしなかったものの、この殺気はいつ受けても変な汗がでる
中也「分かりました…自重します」
と悔しそうに部屋をあとにする中也。
思った以上に穏便に済んでひと安心するポートマフィア首領。
✱
探偵社
社長に挨拶も済み
与謝野さんに拘束されていたが満足したのか行ってしまった。
国木田さんと谷崎くんはなんとかの調査とかで出ているし他の方々は帰宅したのだろうか
…太宰とふたりきりなのだ
太宰「またこうしてAが傍にいるなんてなんだか嬉しいよ」
A「中也に会いたい」
と呟くと隣に座っていた太宰の手が伸びてきて
耳に髪の毛を掛けられた
キスされる
咄嗟に目をつぶった
なかなか来ないその感触に
目を開けると
満面の笑みの太宰がいた
太宰「期待した?」
A「…最悪」
と手を払おうとしたらその手を掴まれ乱暴に口付けされた
太宰「さっきはあんなに嫌がっていたのに、今は素直だね」
A「…罪悪感でいっぱいだよ」
太宰「蛞蝓の話はなし。今は私のAになりなよ」
と耳元で囁かれる
ゾクッとした感覚が全身を巡った
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作者名:葵 | 作成日時:2017年5月14日 21時