【gr】総統閣下の有能秘書【君に恋する】 (ページ19)

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19話ページ19

A side

ふと意識が浮上する。

目を開けると顔に太陽の光が顔にあたり、目が覚めていく。

私は体を起こしあたりを伺う。

私がいるところはよく知った医務室だったため私は安心してベッドの上から窓の外を眺める。

ああ、帰ってこれたのか。

まるで天国にいるような雰囲気に点滴の刺さる腕を見てふと現実に引き戻される。

私はポカポカとした医務室で思わずウトウトしていた。

すると、医務室の奥から水色の着物を程よく着崩している軍医のしんぺい神様がゆっくりとやってきた。

sn「おはよう。体調はどう？」

彼は私の使っているベッドの横においてある椅子に座るとそう言った。

『おはようございます。体調は...良いですね。大丈夫です』

私は彼にそう返す。

彼は自身の机からカルテのようなものを取り出し、話し始めた。

sn「わかった。Aちゃんは幸い軽い打撲だけでね、大怪我はしていなかったよ。あとは栄養失調気味かな。ご飯食べなかったんでしょう？」

彼は私の怪我や体の状態を教えてくれた。

私は彼の問いに頷くと、

sn「急に食べると胃がびっくりするからしばらくは医務室で準備したものを食べてね」

と言った。

『わかりました。お世話になります。...ところで私は何時間ほど眠っていたのでしょうか？』

私は彼の言葉に頷き、疑問を口にする。

私は外の太陽の高さから考えてお昼頃だろうと当たりをつけていたが、やはり正確な時間が知りたい。

sn「あー...えっと3日、寝てたよ」

彼はとても言いづらそうにそう言った。

3日？...3日！？

『え？仕事...』

私はのんびりとしていた脳みそに大きな情報が入ってきたためキャパオーバーをおこしてしてしまった。