36話 ページ37
A side
sn「ん......よし！合格や！」
採点のため、と外された雑面の横にコトリと置かれた赤ペン。
トン、トン、と満足げな表情でテスト用紙を机で整えるぺ神と私より喜んでいるエミさん。
あ、ちなみに仲良くなったので、エミさん呼びを命じられました。
em「Aさん！これ、凄いんですよ！？もっと喜んでください！！」
問題用紙の最後の問題を指差しそう訴えてくるエミさんだが、私にとってはさほど難しくもなかったような気がする。
今更な気もするが、先程まで医師免許の取得試験を受けており、たった今採点が終わったところだ。
『はいはい。エミさん落ち着いてください。それに、その問題はきちんと勉強していたら解けると思うんですが？』
試験終了の気配を感じ取り、筆記用具をペンケースにしまっていく。
sn「い、いや、それは間違いやと思うでw」
すると私達の会話を聞いていたのか、そう言って近寄ってくる。
ほい、おめでと、と渡された回答用紙の一番上には、100、と3桁の数字が書かれていた。
em「だってこれ私としんぺいさんとで作った完全オリジナルの問題ですよ...？他の衛生兵の方も解けなかったんですもん...なんで解けるんですかぁ...！」
お、やった、と思わぬ点数にそう零せば、エミさんは机にぐでぇっと突っ伏し、悔しそうに私を睨み上げている。
しかし途中で聞こえてきた単語に私は思わず反応を示す。
『完全オリジナル？』
どういう事や、とぺ神に向かって怒りを示すように、バンッと机に手をついて彼を睨む。
sn「い、いやぁ〜ね？Aなら全部書けてしまうと思って範囲外から難しいのを作って入れたんよ。そしたらそれも解いてしまってん。完全に予想外っちゅうか予想通りっちゅうか...」
するとぺ神は私が言わんとしていることがわかったのか、私から少し離れるように後ずさると、言い訳のようにそう言う。
なんか満点取られてまうし...と私の威圧に耐えかねたのか、しょぼんといじけたようにエミさんと一緒に、んね〜...と慰め合うように顔を見合わせている。
『はぁ〜...ぺ神。総統閣下への連絡は？』
いじいじ、といじける様子は、戦争中などに見れる真剣な様子な時とは全くもって違い、そんな彼らに溜息を吐きながらもそう聞く。
sn「あ、行ってへん。」
ぺ神のその言葉に私が再度溜息を吐いたのは言わずもがなである。
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イオ(プロフ) - はーなーさん» はーなーさんコメントありがとうございます！すみません。こちらの不手際ですね...すぐにフォロリク通しますね！ (2021年5月26日 18時) (
レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
はーなー - 2コメ！初コメ失礼します。あのぉ…Twitterの鍵垢の方、フォローさせて頂きたいのですが… (2021年5月26日 17時) (レス) id: cc35c4fdc3 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 雨音さん» 雨音さんコメントありがとうございます！更新頑張りますね！ (2021年5月18日 13時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
雨音 - よっしゃ！！1コメ！！新作楽しみにしてました！これからも応援してます！頑張ってください！ (2021年5月15日 19時) (レス) id: 13ab585311 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年3月15日 17時
