30話 ページ31
No side
Aとエーミールが図書室でゆる〜い時間を過ごしている頃、医務室では病人が居ないのをいいことに、ちょっとした喧嘩が勃発していた。
sn side
ni「別にええやろぉ？ぺ神はAを妹としか思ってへんもんなぁ？」
sn「せ、せやけどっ！兄さんのあの対応は納得いかへん！」
ウチの幹部の内ゲバに比べたら静かだが、飛び交う言葉は、文字にするのも躊躇う程の、所謂放送禁止用語を含む毒舌合戦。
そんな風に、自分の何処か冷静な部分がそう判断しているのを、口からついて出る言葉を何処か遠くで聞きながら、口と脳をフル稼働させる。
ni「だーかーら、ぺ神は男色やし、Aは妹みたいやと思っとるんやろ？ならええやん。俺がAを幸せにする」
カチン、ときた。
何処か遠くにいた意識も、それと同時にこちらへと引っ張られ、兄さんへの怒りが募る。
兄さんの言葉は、俺にとって、お前には幸せにできない、と言われているようなものだった。
sn「...出来るわ。Aを幸せにするんは俺にしか出来ん。兄さんには無理や。
Aのことは俺が1番知ってる。そんで俺の事もAが1番知ってる。やからお前には渡さんで」
ギリッと歯を食いしばり、余裕そうな笑みを浮かべる兄さんをこれでもかと睨みつけ、圧をかける。
流石の兄さんも表情から余裕さが消え、焦りが見えてくる。
ni「ま、待って。ちょ、待ってや！」
すると突然慌てた様子の兄さんが俺の目の前に両手を広げ、そう言う。
そんな兄さんに引こうにも引けない俺は、
sn「...なんや」
と低い声で威圧をしながら返答をする。
ni「ごめんやん...そないに怒るとは思ってなかってん...」
俺の返事に眉を下げ、申し訳なさそうな表情でそう言う兄さん。
は？と眉を顰めて聞き返せば、兄さんもごめんやん、と繰り返す。
謎の展開に、どういうことや、と兄さんに聞けば、
ni「まぁまぁ、そんなカッカせんといてぇや...まぁ、一言で言って仕舞えば、もどかしかってん」
どうどう、と宥めるように兄さんにそう言われ、さらに聞こえた言葉に思わず固まる。
sn「も、もどかしかったぁ？」
せやぁ？と言う兄さんに、俺は理解が追いつかず、動けなくなった。
...どういうことや？
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イオ(プロフ) - はーなーさん» はーなーさんコメントありがとうございます！すみません。こちらの不手際ですね...すぐにフォロリク通しますね！ (2021年5月26日 18時) (
レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
はーなー - 2コメ！初コメ失礼します。あのぉ…Twitterの鍵垢の方、フォローさせて頂きたいのですが… (2021年5月26日 17時) (レス) id: cc35c4fdc3 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 雨音さん» 雨音さんコメントありがとうございます！更新頑張りますね！ (2021年5月18日 13時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
雨音 - よっしゃ！！1コメ！！新作楽しみにしてました！これからも応援してます！頑張ってください！ (2021年5月15日 19時) (レス) id: 13ab585311 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年3月15日 17時
