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24話 ページ25

A side


なんやかんやで、幹部様方との食事がデフォルトになってきた頃。



今は、医務室に遊びに来た鬱先生と雑談をしているのだが。



『で、出来たんですか!?というかあまりにも早くないですか!?』



義足の完成の知らせを受けた私は思わず視線を、医務室だというのに煙草をふかしている鬱先生へと向ける。



ut「くられ先生暇やったらしいで」



なんか、仕事制限されたらしくてな、となんでもないようにそう告げる。



いや、それって何かやらかしたんじゃ...?



ut「要は俺で実験しすぎなんやと」



ふーっと煙を吐き出し、トントン、と灰を落とす。



私の心をまるで読んだかのような返答に、相変わらずだなぁ、なんて考える。



なるほど、と適当に返事を返しながらも、彼の私と他の女の子への態度の違いに、笑みが溢れる。



ut「エッ、今笑うとこあったん...?」



すると彼は煙草を落とさんばかりに驚き、目を見開いている。



『いや、他の女の子にはこんな素っ気ない態度じゃないからですよ』



私は彼の意味の分からない驚きように、更に笑いが込み上げる。



すると煙草を灰皿に擦り付け、



ut「だってAちゃんには、その、取り繕わないで居られるっていうか...」



と居心地の悪そうな声でそう言う彼。



『ふっ、知ってます。だって一人称“俺”ですもんね?』



そんな彼に私は車椅子の肘掛けに頰杖をついて、彼を見やる。



ut「あ"ー!Aちゃんには一生勝てる気せぇへんわ!」



彼は完全に煙草手放し、座っていた回転椅子をくるくると回転させている。



すると。



「だーいーせーんーせー?」



ちょうど椅子が止まった時、鬱先生の方をガシッと誰かが掴み、聞き慣れた声が耳に入る。



ut「うぇ!?ぺ、ぺ神!?」



ビクッと肩を揺らして驚く鬱先生と、



sn「タバコ吸わんといてくれへん?ここ、医務室やねんけど?」



物凄い圧で、灰皿を鬱先生の目の前でチラつかせるぺ神。



しかも怪我人の前で、と言うぺ神の鬱先生の肩を掴む力がだんだんと強まっているようで、ぺ神の手の血色が悪くなっていく。



そんなぺ神に、



ut「ごめんやん!あと痛いって!」



と喚く鬱先生。



なんか、相変わらずだな、鬱先生は。

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イオ(プロフ) - はーなーさん» はーなーさんコメントありがとうございます!すみません。こちらの不手際ですね...すぐにフォロリク通しますね! (2021年5月26日 18時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
はーなー - 2コメ!初コメ失礼します。あのぉ…Twitterの鍵垢の方、フォローさせて頂きたいのですが… (2021年5月26日 17時) (レス) id: cc35c4fdc3 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 雨音さん» 雨音さんコメントありがとうございます!更新頑張りますね! (2021年5月18日 13時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
雨音 - よっしゃ!!1コメ!!新作楽しみにしてました!これからも応援してます!頑張ってください! (2021年5月15日 19時) (レス) id: 13ab585311 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イオ x他1人 | 作成日時:2021年3月15日 17時

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