17話 ページ18
A side
「...さん？...さーん、Aさん！」
図書室に似つかない少し大きめの声と、肩に感じる違和感に、ハッと意識を外に向ける。
顔を上げればそこにはエーミール様がいた。
『ぁ...エーミール様』
どうかなさいましたか、と心配そうに私を見るエーミール様にそう問えば、遠慮がちに窓の外を指差すエーミール様。
その動きにつられて外を見れば、日はとっくのとうに沈んだのか、きらきらと瞬く星々と穏やかな月光の元である、少し欠けた月が見えた。
まぁ、端的に言えば、夜ってことですね。
em「本当はもう少し前にお呼びするつもりだったんですが、あまりに集中されていて...」
窓の外を見て、時間の流れは早いもんだ、と遠い目をしていれば、エーミール様は伏し目がちにそう言い淀む。
『い、いえ！なんなら、こう...バシッと叩いて下さっても構わなかった、ですよ...？』
あぁ！勿論呼ばなくても良かったんですけど！とエーミール様の余りの落ち込みように私は少し混乱し、訳の分からなことをペラペラとしゃべり続けてしまう。
なんだか余計に拍車をかけているような気もするけどね。
『と、とにかく、エーミール様はもう夕食のお時間でしょう？行かなくてよろしいのですか？』
私はそんな負の連鎖といっても過言ではないそれを断ち切るために、話題を変える。
しかしエーミール様は夕食の話題になった途端、頭が痛い、と言いたげな表情でこめかみを押さえた。
em「あぁ、その事ですが、グルッペンさんが...」
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イオ(プロフ) - はーなーさん» はーなーさんコメントありがとうございます！すみません。こちらの不手際ですね...すぐにフォロリク通しますね！ (2021年5月26日 18時) (
レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
はーなー - 2コメ！初コメ失礼します。あのぉ…Twitterの鍵垢の方、フォローさせて頂きたいのですが… (2021年5月26日 17時) (レス) id: cc35c4fdc3 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 雨音さん» 雨音さんコメントありがとうございます！更新頑張りますね！ (2021年5月18日 13時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
雨音 - よっしゃ！！1コメ！！新作楽しみにしてました！これからも応援してます！頑張ってください！ (2021年5月15日 19時) (レス) id: 13ab585311 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年3月15日 17時
