10話 ページ11
A side
というよりぺ神との会話が若干訛りが混じっていたことに、かなりリラックスした状態なのだろう、と理解する。
がしかし、尚更彼が、何のためにここに来たのかがわからなくなる。
体の位置が元に戻り、少し冷静になったところで、先程の出来事を整理した途端、また若干のパニックになり、助けを求めるようにぺ神を見る。
するとぺ神は私の心情を理解したようで、少し笑うと、
sn「実はAにね、片足を失って戦場に立つことはできないが、このままこの軍で医療部に所属してくれないかってグルッペンが言っててね」
と言い、総統閣下の方へと視線を送った。
『私が...？』
余りのことに脳が追いつかず、辛うじて出た言葉と共に総統閣下へとつられるように視線を向ける。
すると総統閣下は普段の威圧的な感じは全くなく、ふんわりと微笑み、こちらを見てくる。
gr「そうだ。実は先程の話を全て聞かせてもらった。実に素晴らしい考えであり、君ならそう考えるだろうな、とも思っていた」
期待通りだ、なんて、滅多に見ない総統閣下の笑顔と、その話の内容に頭は混乱していくばかりで。
『そんな...身に余る光栄でございます』
そう言って深々とその場で頭を下げることしか出来なかった。
gr「そこでだ。先程君はまだ戦える、と言ったな？」
すると私の言葉に頷いた総統閣下が、組んでいた足を組み替え、そう言う。
『はい』
私はその言葉に頷き、次に来る言葉を何となく想像する。
まだ、あの話には続きがあるから。
gr「その続きを教えてくれないか？」
ビンゴ。やっぱりね。
そう考えながらも私は了承の意を伝え、続きを話し出した。
『わかりました。
......私はまだ、戦えます。
場所が変わるだけであり、私はまだ戦いたいです。
今までの戦う場所は戦場や前線でした。
そんな私は、この救ってもらった命を使ってこの軍の医療現場で戦いたい...です』
最後の言葉だけは、総統閣下の提案を聞いてから出た言葉だ。
いや、もしかしたら総統閣下の提案がなかったとしても、同じことを言っていたかもしれない。
sn「A...」
そう思いながらもぺ神と総統閣下を交互に見れば、2人とも嬉しそうな表情で私を見ていた。
私は2人のお気に召す回答ができたことと、己の納得いく回答が出たことに満足していた。
しかしその満足感は総統閣下の言葉により、少しの不安を伴うことになった。
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イオ(プロフ) - はーなーさん» はーなーさんコメントありがとうございます！すみません。こちらの不手際ですね...すぐにフォロリク通しますね！ (2021年5月26日 18時) (
レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
はーなー - 2コメ！初コメ失礼します。あのぉ…Twitterの鍵垢の方、フォローさせて頂きたいのですが… (2021年5月26日 17時) (レス) id: cc35c4fdc3 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 雨音さん» 雨音さんコメントありがとうございます！更新頑張りますね！ (2021年5月18日 13時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
雨音 - よっしゃ！！1コメ！！新作楽しみにしてました！これからも応援してます！頑張ってください！ (2021年5月15日 19時) (レス) id: 13ab585311 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年3月15日 17時
