111話 ページ15
rd side
Aから、我々国のオスマンさん宛の手紙を受け取り、届けるために窓枠に足を掛ける。
kyo「おい。何処行こうとしてるんや」
いざ飛び出そうとした時、後ろからきょーさんの鋭い声が聞こえた。
rd「......ッ!」
思わず動きが止まり、目を向けずともわかる、重くのしかかるようなきょーさんの殺気で、声も出なくなる。
きょーさんはそんな俺に構わずスタスタと歩いて近づいてくる。
kyo「はぁ〜...手紙か」
するときょーさんは俺の持っているものを見て大体を察したようだった。
rd「...もう我慢出来そうもないし...」
溜息をついたきょーさんに俺は言い訳がましくそう言う。
...これ以上、手が伸ばせる位置にイオがいたら、我慢ができるとは思えない。
するときょーさんは一回降りてきぃや、と諭すようにそう言ってきた。
俺はそれに素直に応じ、きょーさんと向き合う。
kyo「...言わんくてええんか」
長い沈黙の後にきょーさんがそう言葉を発し、彼の真剣な瞳は俺の目を射抜く。
rd「うん。俺は...Aを応援したい」
俺は震える手をギュッと握りしめ、きょーさんから目を逸らさずにそう答えた。
これで...いい。
Aの幸せを1番に願うから。
kyo「ったく......ほら。あとで慰めてやっからはよぉ行って来いや」
きょーさんはそんな俺の考えがわかったのか、俺の背中をポンと叩くとそう言ってくれた。
rd「!...うん。ありがと、きょーさん」
俺はそんなきょーさんに勇気付けられ、しっかりと頷き、窓から飛び出した。
kyo「ん。踏ん切りつけてこいよ」
部屋に残ったきょーさんは、優しく笑っていた。
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ReiHeta(プロフ) - イオさん» 大丈夫です。出来てますよ^^*これからもよろしくお願い致します (2021年3月19日 16時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - ReiHetaさん» 申請ありがとうございます!友達申請のシステムをまだうまく理解していないので、出来ているか不安ですが、宜しくお願いします!! (2021年3月19日 16時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - イオさん» こちらこそよろしくお願い致します。友達申請させていただきます。 (2021年3月19日 13時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - ReiHetaさん» 本当ですか!?嬉しいです!!これからもよろしくお願いしますね!! (2021年3月19日 13時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - これから新作出るとの事なので、追いかけます (2021年3月19日 12時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イオ x他1人 | 作成日時:2021年2月23日 9時