【イナGO】『愛情』って何ですか？【剣城京介】 (ページ11)

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11.お弁当ページ11

キーンコーンカーンコーン

気が付けば、もう昼食の時間。

此処の学校は、給食ではなく弁当制である。

だから、何時も１人で弁当を食べている。

しかし、今日は……、

「あの、Aさん居ますか？」

「おっ、剣城じゃん！」

「高坂なら彼処に居るぞ」

「呼んできますか？」

そんな会話が耳に入ってきた。

どうやら、お客が居るようだ。

剣城君と……、私のクラスのサッカー部員のようだ。

確か、倉間君と浜野君と速水君だ。

「Aさん。剣城君からお昼のお誘いが来てますよ？」

と、速水君。

お昼か……。学校で誰かと食べるのは初めてだ。

「解かりました。教えて頂きありがとうございます！」

私は、笑顔でペコッとお辞儀をして礼を言った。

こうやって、良い子振るのは正直面倒臭い。

けれども、私を知ってしまったらきっと私から離れてしまう…………。

私は、弁当を持って廊下で待たせている剣城君の所に小走りで行った。

「ごめん。待たせちゃって」

「いえ、平気です」

「私、人多いの苦手だから、あまり人が居ない所がいいんだけど良いかな？」

「じゃあ、空き教室で良いですか？其処なら誰も来ないので」

「うん」

という事で、空き教室で弁当を食べることにした。

「「いただきます！」」

何時も弁当は、リュウジさんに作ってもらっている。

今日はハート型の卵焼きとタコさんウインナーとうさぎ型の林檎がとても可愛い！

「ごちそうさま」

私が食べ終わったら、剣城君も「ごちそうさま」と言って、

私たちは空き教室を出た。

剣城君の弁当、美味しそうだったな。