Really no (ページ33)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:114,591 hit

. ページ33

.

好きです、先生。

…………………… 俺と、結婚しませんか？」

…………

今、プロポーズをするつもりなんてなかった…
もっとオシャレな所で、綺麗な夜景の見えるところで、それで、それで、

「、やまだくん。」

「ん、、？」

「ごめんなさい、」

「え、？」

もしかして、俺振られちゃった感じ…？
待ってくれ、現にパニクってる上に俺振られちゃうの？そんな、ちょっと、待ってくれよ。

なんて、頭を抱えていると膝立ちをして、上から抱きしめられた。
頭を両腕で抑え込まれて、甘い香りがする。

「あの、ちがくて、

正夢とか言っちゃって、離れちゃうとか、やまだくんの未来を壊すとか、縁起でもないことばっか、…… ほんと、やまだくんのこと傷つけた。

おれ、知ってるから。やまだくんの気持ち、全部。
俺のこと好きすぎるところとか、すぐにシたがるところとか、

今、プロポーズするつもりじゃなかったこととか。」

「え、えぇ、？！」

まさか、そこまでバレてるなんて思わなかったわ。

「俺も好きです、やまだくん。

幸せにしてください。」

ぎゅっと強く抱きしめられて、深くキスをした。

「はい… っ、幸せにします。」

そして、プロポーズする時にやりたかったこと、してもいいかな、？

「せんせ、左手だして、？」

「まさか、指輪？」

「ふふ、ざんねん。でも、それの代わりだよ、」

せんせいの左手の薬指にちゅ、とキスを落として引き出しから赤いリボンを取り出した。

そして、それをせんせいの薬指に括りつけ、撫でるとポロポロと零れるせんせいの涙。

「まだ高校生でちゃんとしたの買えないから、もう少しだけ、待っててくれますか？」

「待つ、ずっと待つ。」

俺も左手を出して、「つけて？」とお願いすると泣いたまま、しゃくりあげながら俺の薬指に括りつけた。

「愛してます」

「ん、俺もっ、！」

俺から離れるなんて、絶対させない。正夢になんてなるもんか。

「本当はだめ」

な、禁断の恋。

でも、お互いの愛さえあれば、

そんな壁さえ乗り越えられる、

二人一緒なら。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿〈 Really no 〉 end