Really no (ページ14)

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ピカピカっ、と光り、また大きな音が鳴った。
ソファの俺の隣に座るやまだくんは両腕で足を抑えて体を丸めていた。

だんごむしみたい、可愛いね。

てか今日、やまだくんに可愛しか思ってないよ。

……………だって可愛いんだもん。雷のことになるとこんなにも可愛くなるんだね、やまだくん。
いつも可愛いけど、いつもの100倍は可愛いよ。

「……………もう耐えきれないし先生に嘘つくのも嫌だから……………ほんとのこと言っていい、、？」

「うん、なんでも言って？」

「…引かない？」

「引かないよ。」

やっと言う決意ができたらしいやまだくんは、すーっと息を吸って話した。

「もう先生気づいてるかもしれないけど、俺雷だいっきらいなの。」

気づいてるも何も、自分で言ってるようなもんだったじゃん、？
こんなこと言ったら絶対殴られちゃう。

「俺ね、ちっちゃい頃に雷トラウマになってさ、もうそこからアウトなんだ、」

「…………トラウマって、？」

「………姉ちゃんが大雨で雷もすっごい日に、

び、ビビりな俺に向かって悪ふざけで驚かしてきて、そこから。」

……………………かわいい！

トラウマになる内容も内容でしょ、
お姉さんに驚かされたぐらいで…っていったらまたまた怒られそうだけど、やまだくんにとっては大問題だったのね、。

「ビビりなの？やまだくん、」

「今はもうビビりじゃないよ！もう強いから、俺、」

「へぇ、強いの？」

その瞬間、今日イチなんじゃないかってぐらい大きな音が鳴って、電気とテレビが消えた。
これには俺ももちろん驚いた。

ブレーカー落ちたな、これは。

「ひぃ、！」

考えてると、もっと体を丸めて顔を膝に埋めるやまだくんが隣で怯えていた。

まだ強くないじゃん、

「やまだくん、」

「……………………… え、？」

「俺の事、頼っていいんだよ。」

一応これでも先生だし、…… 恋人だもん。

そう思って上から覆うようにぎゅっと抱き締め頭をふんわり撫でると、やまだくんからも俺の首に腕を回して抱きついてきた。