ヤンデレ多め短編集【呪術廻戦】

▽ ページ6

・



家の中から走る音が聞こえて、正直絶望した。



「足りなかったかなあ」




最近やっとAも慣れてきて僕を愛してくれてるんだと思ってた。


僕の愛が足りなかったかな？

この前逃げようとした時には沢山お仕置きしたのにまだ学んでないみたい。


そうだよね。何回も教えてあげないとわかんないね。


これでも僕はAの元担任だからちゃんと教えてあげないと。



バンっとドアが開き、飛び出してきたAが僕の胸の中に収まった。


強く抱きしめて逃げられないようにする。


するとAも腕を回してきた。




『悟くんごめんなさい、お願い捨てないで』




泣きじゃくりながら僕の胸に額を押し付けるAに驚いて言葉が出なかった




『私もちゃんと家事とかするから、だからっ』





" 私を捨てないで "





ああ、気持ちいい


愛している人に求められるのはこんなにも気持ちいいのか。





「捨てるわけないでしょ、試したの」


『試した、？』





Aの顔を両手で包み、目に溜まった涙を親指で拭う。




「本当に僕のことが好きなのか、怖くなっちゃった」


『じゃあ私のこと嫌いになってない、？』


「なるわけないでしょ。なる理由がないよ」




よかった、と言ってまた泣き出すAを抱き上げて家に入る。


もちろん今度はしっかり鍵をかけた





「それと、僕は好きで家事してるの。僕がしたこと
全部がAになるのが大好きなんだ」


『私もお料理のお手伝いくらいはしちゃだめ？』


「怪我したらどうするの？ダメだよ」


『お風呂洗いは？』


「滑って転ぶかもしれないでしょ。ダメダメ」




「Aは黙って甘えてりゃいいんだよ」




そう言って頭を撫でると気持ち良さそうに頭をすり付けてきた。


猫みたいだ、と言いかけたが怒られそうだからやめておく。





『悟くん』


「なあに？』


『だいすきだよ』




僕もだよ。そう言い唇を重ねる。



君は僕がいないと生きていけないんだから、一生甘えて依存して、僕しか見ないでね。

□奪い合い 【宿儺×五条】→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す