第5話 目的地は廃戦乱区にあり。 ページ6
翌日、朝早く起きた命霊に合わせてくれた尚久に挨拶を済ませると尚久からなんかあった時のためにと何故かお弁当を貰った。
尚久曰く、
「ほら、お前のことだし毎回飯食いっぱぐれてるからさ!!これ食って元気出して頑張れよ!じゃあな!」
…ということらしい。
そういえばなんだかんだ言いつつ俺毎回あいつに飯貰ってたな…と思いながら命霊は自室を後にした。
地図を見ながら街中を歩く。
長いこと荷物を持ちながら歩いていると、命霊はふと不安になって立ち止まる。
「………ここであってるのかな…???」
若干不安になりつつもまた懸命に歩くが、どう考えてもそこはもう街中ではなくて誰が、どう見ても昔の戦乱跡地か、廃墟にしか見えない街並みが広がっていた。
まぁ、疑っていてもしょうがないとまっすぐそんな街並みを進んで行くと、ある古そうな5階建てくらいの建物が立っていた。回りには柵もあり門の前には警備員がいるようで命霊はとにかく人がいることにほっとした。
「…多分、とりあえずここであってるはずなんだけど…………」
そう呟いたときだった。
急に後ろから命霊の肩に人の手がおかれる、と同時に声をかけられた。
「お前、見ない顔だな……何処から来たんだ?」
3人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:2%@にぱーせんと | 作成日時:2019年10月30日 11時