Embodying War 【本編】 (ページ33)

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第３２話　研修指導？５日目【九龍　空②】ページ33

朝５時に起き、日課のランニングを済ませ朝食を整えた蛇永は物凄く気にしてる事があった。

そう、副隊長からの視線が物凄い来る。
それはもう痛いほどに。
めっちゃ見られてる。

やっぱり昨日無理矢理寝てもらったの怒ってるんだろうか。。新米だししゃしゃり出ることじゃなかったかもしれないもんなぁ……

とりあえず今日も副隊長さんに担当してもらう日だしあとで謝ろう。
なんて思いながら出掛けの用意を済ませ、自室から共有スペースに戻ると既に準備を済ませた副隊長がなにやら隊長に教わっているようで、
部屋に入ると此方にどちらも気付き挨拶をしてくる。

「おはよう蛇永」

「……おはよう」

「おはようございます！昨日はすみませんでした。まだ来たばっかりなのにしゃしゃりでるような真似してしまって…」

と言って頭を下げると、湊が蛇永に頭を上げるように促す。

「いや、別に俺達も怒ってるわけじゃないし、そうも思ってないから。な、空。」

「はい。……」

と、言いながらめっちゃじっっと視線を送ってくる副隊長に怒ってるのかな……なんて思いながら微妙な表情で「…………ありがとうございます」と弱々しく呟いた。

「ああ、あと今日の空との研修指導の件で
ちょっと遠出になってしまうんだが、
ここ、廃乱戦区域より都市部のほうの街の
【ファーランド】って所に行ってほしいんだが、電車に乗らないと行けないんだ。それで………………蛇永は乗り方知ってるか？」

「ああ、わかりますよ。それにファーランドっていうと地元も近いので……」

と少し話すと湊はほっとした顔をしてまた話し始めた。

「そうか！丁度良かった。じゃあ…＿＿＿＿

研修ついでに、
空に電車の乗り方教えてやってくれないか。」

「……………………………＿＿え？」