白雪８ ページ12
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ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…
私が拍手をするのと同時に
周りからも拍手をする音が聞こえてきた
見てみると公園で遊んでいた子供達の
ほとんどが集まっている
子1｢すごい上手だね！｣
子2｢あたしもそんな風に歌いたいなー！！｣
桜｢えへへ…ありがとう！｣
拍手が終わると
桜ちゃんの周りが一気に賑やかになる
それを微笑ましく思いながら私は立ち上がった
あの中に入って行く勇気は私にはない
身体年齢は５歳だけど中身はもう22歳だしねぇ
流石に無理があるのよ、うん
桜ちゃんに次はどんな歌を教えてあげようかな
と空を見上げた瞬間…
？1｢てめー、誰の許可もらってここで歌ってんだ！｣
？2｢そーだそーだ！！｣
？3｢ここは俺達小学生の遊び場だ！出てけ！｣
ﾄﾞﾝｯ
桜｢きゃっ…！｣
私が顔を向けた時には遅かった
そこには小学２･３年位の男の子が
桜ちゃんを突き飛ばし
そのまま地面に倒れる光景
｢桜ちゃんっ！！！｣
私は桜ちゃんに駆け寄り肩を支えて起こす
桜ちゃんの目には涙がいっぱい溜まり
足や腕からは擦り傷ができ血が出ていた
ちなみに今この場には、私と桜ちゃんと
このクソ小学生しかいない
周りにいた子達は私達と同い年位の子ばかりで
やはり体が大きい相手で怖いのか、
桜ちゃんが突き飛ばされた瞬間に逃げて行った
それを私は責めるつもりは無い
誰だって怖いものは怖い
責めるべきなのは…
桜ちゃんを突き飛ばした小学生を
私はキッと睨みつける
小1｢なんだよ、やんのか！？｣
小2｢そいつが悪いんだろー！｣
小3｢そーだそーだ！！｣
…いやぁ、流石にお姉さん
これは我慢の限界カナ
私、今、額に青筋浮かべてると思うよ
親は先生は、どんな教育してんだろうね…？
反撃してやろうと立ち上がろうとした時
不意に腕を掴まれ止められる
そっちを見れば
涙を零さない様に我慢し不安そうな顔をする
桜ちゃんがいた
桜ちゃんは優しいから
きっと私の身を案じてくれてる
それを思うと嬉しかった
それと同時にその顔が
前世で最期に見た妹の顔と重なる
私は“大丈夫だよ”と伝えるように
にっこりと笑い返した
桜ちゃんは掴んでいた手を緩めてくれる
私は今度こそ立ち上がり小学生達を見据えた
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緋斗鳥(プロフ) - 評価ありがとうございます！何ていうか、皆好きねぇこういうの(特大ブーメラン) (2018年7月26日 16時) (
レス) id: 94089652f7 (このIDを非表示/違反報告)
緋斗鳥(プロフ) - ぼちぼち更新再開します〜〜。お待たせしてます、申し訳ねぇです (2018年7月20日 2時) (レス) id: 29dabd5e6c (このIDを非表示/違反報告)
緋斗鳥(プロフ) - 黒猫♪♪さん» ありがとうございます！長らく更新せずすみません。楽しんでいただけたら幸いです＾＾ (2018年7月20日 2時) (レス) id: 29dabd5e6c (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とっても面白いです！！続き楽しみにしてます！！ (2017年10月4日 7時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
緋斗鳥(プロフ) - 時雨さん» お返事遅くなりました！コメントありがとうございます。大好きですかありがとうございます、俺も好きです← 更新ぼちぼちしていきますので気長にお待ちください。励みになります(￣^￣゜) (2017年6月3日 0時) (レス) id: 3f1de9717b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋斗鳥 | 作成日時：2014年12月14日 2時
