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あの後、東雲くんから右フックと言う名の口撃を受け流した私すごい。煽り耐性と煽りスキル高かったんだね。
そしてあっと言う間にお昼。
･･･ん？1限から4限はどうしてたかって？
フツーに授業受けてたよ。前も言ったけど、学生の本分は学業だもん。隣の席の人からの落書きされて消してのエンドレス格闘とか知らない()
と言うか授業真面目に聞きましょうよ東雲彰人氏。
A「･･･お。
ここ良さげ」
まあ、そんなこんなでお昼。
私は人気が無い場所を求めて探索していた。そんな時に見つけたのがグラウンドの近く。にある倉庫っぽい建物の裏。に生えてた木の根元。
･･･うん、根っこがいい感じにくぼみできてて座れそう。
よいせ、と腰掛ければ妙にフィット感良さげ。
A「･･･校舎の死角になってるし、グラウンドからも見えづらいし･･･倉庫に用事あった人居ても気づかれなそうな画角。理想やん」
さっき寄って買ってきた‘おばちゃんの気まぐれサンド’を手に取って食べ始めた。
･･･うん、いぶりがっこサラダサンド･･･ボリュームあって割といけるわ。紙パックのライチジュースも美味しい。
さて、と･･･。
スクバからヘッドフォンを取り出して、スマホに繋ぐ。装着していつものアイコンをタップした。
【プロジェクトワールド マジカルステージ♪】
いつもの声。
いつもの音。
A「さて･･･もういいよー」
『･･･アオ。出て大丈夫？』
A「ん、私しか居ないよ」
どこか暗い感じが残る耳に通る透明感のある声。
私が頷けば、ﾐｮﾝと気の抜ける音と共に私のスマホの内側カメラレンズから制服姿の薄いピンクのロングヘアの女の子が小さく映写される。
A「ごめんねIA、最近会いに行けなくて」
IA『少し寂しかった、けど大丈夫。･･･ここ、どこ？』
A「学校だよ。私が今日から通い始めた神山高校」
IA『ガッコウ･･･。
クラスメイトと、一緒に色んなことを学ぶ場所。青春の通り道･･･』
A「そんな感じ。
後でライブカメラで撮ってそっち送るね」
IA『ありがと、楽しみ。
･･･今日は、どの曲にする？』
A「もうすぐランクマシーズンだし、そうだな･･･あ。あれやろっかな、カゲロウデイズ」
IA『わかった。
今日も、歌うね』
アプリ上で選曲して、音楽だけを有効化する。
歌はIAが歌ってくれるから、私はそれに合わせてノーツを奏でる。
続く
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作者名：犬ゐ | 作成日時：2023年4月12日 0時
