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102話 ページ4

春高が終わったあと翔陽とはたくさんたくさん、話をした


今まで離れてた分を埋めるように


ビーチバレーをやりたいこと、ブラジルに行きたいけど、両親をどう説得すればいいか、などの相談も受けた


両親の説得も一緒に試みた


許可が降りた時は2人して喜び合ったものだ


黒尾さんとは遠距離にはならなかったものの、仕事上時間が合わず、会えないことが多々あった


それでも今もやれてるのは相手があの黒尾さんで、陽奈が昔より卑屈じゃなくなったからだろう


2018年3月


今日は翔陽が帰ってくる


『あ、木兎さん?……そうです、今日ですよ。……まぁ、それは仕方ないんじゃないですか?あなたプロだし、あっちは帰る場所宮城だし』


陽奈は部活終わりに木兎と電話をしていた


木兎の声はいつも明るく、こちらまで元気を貰える


『私も無理ですよ。もう社会人ですよ?』


陽奈は笑いながら言った


翔陽を迎えに行くのかと木兎に問われたためだった


そんな姿を片付けをしていた女バレの部員たちはコソコソと見つめる


「クローさんじゃないよね?あの電話」


「もしかして浮気?」


「そんなわけないでしょ」


「それじゃあ、監督が狙われてるとか?」


「……日向監督を狙う男は許さない」


キロリと猫のような目で陽奈、もとい陽奈の電話相手である木兎を睨みつける部員たちの視線に陽奈は気づかず、電話を切った


『片付け終わった?』


「もう少しです!」


陽奈の問いかけに部員たちは一斉に動き出す


陽奈はその光景を見て、ホッとしたように息を吐いた


翔陽が帰ってくる


強くなった翔陽が


「なんか日向監督がご機嫌だ」


「まさか、ほんとに浮気」


「それ以上言ったらレギュラー下ろしてもらうように頼むからね?」


「ウッス……」

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かなぶん - めっちゃ好きです!どはまりの作品です!いいもの読ませていただきました!ありがとうございました! (2022年9月16日 7時) (レス) @page29 id: f7d43343b8 (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ - いい作品でした‼︎黒尾さんオチのお話が大好きです!ラストの短編集の「支配されてるのは」というところが良かったです。いい作品を作っていただきありがとうございました! (2022年5月3日 11時) (レス) @page25 id: 2b0f4e3316 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - どタイプの作品すぎて、最高です!!!そこまで恋愛感が無く、プレイヤーの視点からも読める最高に面白い作品です!久しぶりにワクワクドキドキしました!ありがとうございますー! (2021年11月21日 2時) (レス) @page24 id: 6af91a71bf (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 最高すぎんだろぉ!!!!!😭😭😭😭😭😭😭😭 (2021年11月19日 21時) (レス) @page15 id: 397318e50c (このIDを非表示/違反報告)
おちゃきち(プロフ) - 3作目の執筆ありがとうございます…!今の夢主ちゃんが意外とデレデレで頬が緩みました!20歳になるまでの間、辛辣な夢主に翻弄される黒尾さんや性格が柔らかくなっていく夢主の姿を想像しつつ、これからもこの作品を応援しています! (2021年11月19日 17時) (レス) @page3 id: 78dc48b955 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サンマ | 作成日時:2021年11月19日 16時

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