103話 ページ5
2018年11月
今日陽奈は宮城に戻っていた
どうしても見逃せない試合があったからだし、木兎と翔陽に何がなんでもこい!と言われてしまえば陽奈には行く以外の選択肢がなかった
久々の仙台市体育館、今はカメイアリーナ仙台という名前だが、陽奈は感慨深い気持ちで壁に飾られたバレーの大きなポスターを見た
それはプレイをしている選手たちの姿を切り取ったものだ
中に入ると、美味しそうな匂いが充満していた
陽奈はおにぎり屋さんへ向かう
『ども、双子くん』
陽奈がそう言って片手をあげれば、宮治は驚いたように陽奈を見た
「やっぱり日向さんは一瞬日向くんと見間違うな」
『まだそれ言ってんすね』
陽奈はため息を吐きながらおにぎりを買った
宮ツインズと出会ったのは陽奈が卒業して結構早い時期だった
木兎は弟子の双子の妹ということで贔屓してくれてるのかよく凄い知人たちを簡単に紹介してくるし、トスを上げて欲しいとせがんでくる
プロにトスあげれる一般人の私、すげぇ!と思ったこともある
紹介してくるすごい人たちっていうのが今、木兎のチームメイトの宮侑と佐久早聖臣がいい例だ
佐久早なんかは内心哀れんだほど、木兎とそりがあってないように思えた
「これから日向くんのとこ?」
『そう。開始前に来てー、ってね。翔陽らしいよ』
治からおにぎりが入った袋を受け取り、片手を上げてその場を去った
翔陽や木兎は基本自由人だ
部外者立ち入り禁止と書かれたところに家族を入れてしまうくらいには
確か、MSBYの更衣室はこっちって言ってたよな
スタッフさんに教えてもらった場所を思い出しながら陽奈は廊下の角を曲がって声が出た
『うわっ』
そこには男子便の前でなにやら睨み合ってる元相棒2人がいた
「お!陽奈ー!」
影山の前にいた翔陽が嬉しそうに手を振る
『おー、翔陽。腹壊してんの?』
「そんなわけが無いだろう!」
陽奈の言葉に翔陽が怒ったように突っ込んだ
160人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かなぶん - めっちゃ好きです!どはまりの作品です!いいもの読ませていただきました!ありがとうございました! (2022年9月16日 7時) (レス) @page29 id: f7d43343b8 (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ - いい作品でした‼︎黒尾さんオチのお話が大好きです!ラストの短編集の「支配されてるのは」というところが良かったです。いい作品を作っていただきありがとうございました! (2022年5月3日 11時) (レス) @page25 id: 2b0f4e3316 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - どタイプの作品すぎて、最高です!!!そこまで恋愛感が無く、プレイヤーの視点からも読める最高に面白い作品です!久しぶりにワクワクドキドキしました!ありがとうございますー! (2021年11月21日 2時) (レス) @page24 id: 6af91a71bf (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 最高すぎんだろぉ!!!!!😭😭😭😭😭😭😭😭 (2021年11月19日 21時) (レス) @page15 id: 397318e50c (このIDを非表示/違反報告)
おちゃきち(プロフ) - 3作目の執筆ありがとうございます…!今の夢主ちゃんが意外とデレデレで頬が緩みました!20歳になるまでの間、辛辣な夢主に翻弄される黒尾さんや性格が柔らかくなっていく夢主の姿を想像しつつ、これからもこの作品を応援しています! (2021年11月19日 17時) (レス) @page3 id: 78dc48b955 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サンマ | 作成日時:2021年11月19日 16時