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A・ストレンジャーは目を開けて自分の部屋である女の子らしいが、酷く殺風景で生気のない部屋を呆然と見つめていた
ベッドの隣を見てももぬけの殻でシリウスが先に起きたことを告げている
『相談しないと』
そう呟いた声は静かな部屋にポツリと零れ落ちた
あの日あの時もこんな風に起きたのだ
自分の部屋だとは信じたくないほど酷く恐ろしい思い出が詰まった部屋から、殺した時のあの感触と絶叫から、優しくしてくれた妖精からさえも全てから目を逸らして自分を守る代わりにシリウスを傷つけた
期待させて、裏切って、傷つけたくせに優しくさせた
『酷い女』
｢誰がだ？｣
呟いた言葉にまさか返事が来るとは思わず、Aは大袈裟に肩を揺らして驚いた顔で部屋の扉を見つめた
そこにはシリウスが微笑んで立っていた
｢朝から自己嫌悪か？｣
『シリウス』
｢おはよう｣
そう言いながらシリウスはベッドに座っているAへと歩み寄ってくる
『おは、よう』
Aは俯きながらそう返した
｢A……何も気に病まなくていい。私は君を愛しているんだよ。SweetHeart｣
そう言うとシリウスはAの頬にキスをした
優しくされる度、愛されてると分かることをされる度、Aの心は酷く締め付けられた
『あなたは……本当に優しいわ』
｢私が優しかったら君は聖母かな｣
そんな冗談を言われてもAは笑わずに首を振った
｢A、下におりて、共に朝食を食べよう。それから、魔法界を、ハリーを助ける方法を考える。私たちの関係は恋人で、他のことはもう何も問題は無くなった。いいね？｣
『ダメ』
｢A……あの嘘は全てが終わったあとにみんなに説明すれば分かってもらえる｣
『そうじゃない、そうじゃないの。私が……そんなに幸せだと私、耐えられない……今まで酷いことをしてきた。私は人を殺したし、あなたに対して酷い仕打ちをしてしまった。例え思い込んでいたからだとしても、許されないことよ……だから、お願い。恋人は、やめて』
そう言ってAは涙を流しながら首を振った
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サンマ(プロフ) - ユズナさん» 予想外な作品を作りたい衝動に駆られました！そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございました！ (2023年4月30日 19時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - はじめの方から読んでて、最初は普通の転生物かなぁと思っていたらめっちゃ予想外すぎて面白かったです！神過ぎません？最後めっちゃ泣きましたよ！？こんな素晴らしい小説を作ってくださりありがとうございます！ (2023年4月30日 4時) (レス) @page49 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 音乙さん» ありがとうございます。とっても嬉しいお言葉です！最後までよろしくお願いします！ (2023年4月2日 16時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
音乙(プロフ) - どうしよう、勿論キャラとシリウスの絡みも最高だけど、何より謎の真実がめちゃくちゃ気になって一気読みしました、最高です。応援してます！ (2023年4月2日 11時) (レス) @page36 id: c1b7932ddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2023年3月28日 16時
