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だが、日記に書いてある
ミルキーウェイと似てきた、してあげた事がないのに思い出として記憶している、立ち振る舞いが
全て、別人であるという動かぬ証拠として
いや、前世の記憶が戻り始めていた前兆と考えることも出来る、出来てしまう
｢くそ、これじゃダメだ。足りない｣
証拠が
別人ではない、という証拠が欲しかった
すると、ちょうどよく扉をノックする音が聞こえた
シリウスは悲しみにくれた顔を振り払って笑顔に戻すと、扉を開く
『シリウス、日記は読み終わった？』
そう聞いてくるAにシリウスは詰問してやりたくなった
私を騙そうとしているのか、君は本当は誰なんだ、どうして日記を見られてもなお、そんな平然としていられるのか
『シリウス？』
｢あぁ、まぁ、大体はね。もう少し時間をくれないか？まだ最後まで読んでいないんだ｣
結局そのどれもを聞くことは出来ず、シリウスはそれしか言えなかった
特に気にした様子もなくAは笑顔で頷いた
『分かったわ。私は少し出かけてくる』
そう言ってAは部屋の前から去り、シリウスはすぐに扉を閉めて、日記をもう一度読み始めた
二度読むと、違ったところに注目できるかと思った
何か些細な、分かることが
そして途中まで読んでからふと、クリフという名前が頻繁に出てくることに気がついた
Aの話やAが持ってきたレジーナの日記には一切出てこなかった名前だ
Aが言うには確か、自分の家には姿の見えないしもべ妖精がいるのだという
｢クリフ｣
静かな部屋に名前だけが響いた
｢クリフ、いないのか？｣
日記を持ってきたのがクリフなのだとしたら、シリウスの心拍数はどんどん上がった
｢お前がこれを持ってきたんだろう！私に、読んで欲しかったはずだ！なぜだ！｣
ほとんど叫ぶようにして言った言葉にも返事は来なかった
｢これだからしもべ妖精は｣
そう呟いて、はたとベッドの杖が目に付いた
｢クリフ、お前が真実を明かさないなら、この日記を燃やす。私は一生Aを疑って生きていく！中途半端な情報を与えたお前のせいでAは幸せになれない！｣
そう言って日記に杖先を向けた
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サンマ(プロフ) - ユズナさん» 予想外な作品を作りたい衝動に駆られました！そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございました！ (2023年4月30日 19時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - はじめの方から読んでて、最初は普通の転生物かなぁと思っていたらめっちゃ予想外すぎて面白かったです！神過ぎません？最後めっちゃ泣きましたよ！？こんな素晴らしい小説を作ってくださりありがとうございます！ (2023年4月30日 4時) (レス) @page49 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 音乙さん» ありがとうございます。とっても嬉しいお言葉です！最後までよろしくお願いします！ (2023年4月2日 16時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
音乙(プロフ) - どうしよう、勿論キャラとシリウスの絡みも最高だけど、何より謎の真実がめちゃくちゃ気になって一気読みしました、最高です。応援してます！ (2023年4月2日 11時) (レス) @page36 id: c1b7932ddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2023年3月28日 16時
