Ep.4 ページ5
Aだってそこまで馬鹿で世間知らずのお嬢様ではない
家の凝り固まった純血思想の本以外に、親の目を盗んで他の本を読むことくらい造作もないことだったし、屋敷がマグル界に近いから嫌でもマグルを目にしていた
両親が言うほどマグル達は愚か者ではないし、普段は私たちと何ら変わりのない人間だということくらい知っているのだ
｢お前は、なんでマグルを迫害する？｣
シリウスからの逆質問にAは考え込むように顎に手を当てた
『私は……そう教えられてきましたし、周りがそれが正しいと言うからです。マグル関係の事件の記事を見たことがあります。彼らは魔法を見れば化け物と罵り、断罪を始める愚か者だと。魔女狩りをご存知ないはずないでしょう？』
そう言ってAは怖々とシリウスを見つめる
彼から答えを聞いてしまったら自分の中で純血主義に対する思考の疑問が大きくなり、今まで培ってきた思想や常識、全てが破綻してしまいそうで怖かった
｢あぁ、だが、それはマグルが悪い場合だ。魔法使いだってマグルを何人も殺害したことがあるし、グリンデルバルドがいい例だ。だろう？｣
シリウスがニヤリと笑って言った
｢君たちの常識は分からないけれど、少なくともマグルは君たちが思っているほど変わりないってことだよ。マグル出身の生徒たちと話せば自ずとわかってくるさ｣
シリウスの横に座っていた少し傷のある男子生徒が気遣うように優しく言った
『そう、でしょうか……まだ分かりません。スリザリンは極端にマグル生まれを避けてますから』
そう言いながらAは自信なさげに視線をさ迷わせる
『でも、許容できなくても理解はしてみようと思います。Mr.ブラック……ご友人方も、質問に答えて下さりありがとうございました』
少し考えた後、そう言って頭を下げたAは立ち上がった
その一連を見ていたくしゃくしゃ頭の男子生徒はやるせなさそうに頭をかいて口を開いた
｢ハリウェル、だっけ？｣
『はい』
Aはくしゃくしゃ頭の男子生徒を不思議そうに見下ろした
｢僕たちと友人になれば、理解するのも早いんじゃない？｣
ジェームズの提案にAはますますキョトンとして、更には首を傾げた
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Kurisia(プロフ) - ガチ泣きしました😭😭😭すごい面白かったです！ (2月25日 19時) (
レス) @page49 id: 47ec42f1a8 (このIDを非表示/違反報告)
ラマ - この小説とても面白くて出会えてよかったです！めちゃ感動しますた。😭 (6月5日 19時) (レス) @page49 id: 44de75f60a (このIDを非表示/違反報告)
まりっぷる🍏 - 凄く面白くて一気に読み終わってしまいました…､ハリーポッターのキャラクターは何処か現実味があって､そこがまた惹かれるというか…そういうのが作品に全面的に出ていて､もう…大好きです…(語彙力なくてすみません)とても素晴らしい作品でした｡ (5月21日 18時) (レス) @page49 id: 046bc6b755 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - コロクさん» お読みいただきありがとうございました。この作品を気に入って頂けて凄く嬉しいです。 (2023年4月19日 22時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
コロク - 物凄く、感動してしまいました。涙が出てしまうほどです。とても素晴らしい作品でした。 (2023年4月18日 20時) (レス) @page49 id: 5bdc42e7a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2023年3月10日 16時
