Ep.33 ページ34
ハリーたちの秘密の軍団がバレてしまい、とうとうアンブリッジがホグワーツの校長となったため、Aはホグワーツを追い出され、騎士団の隠れ家に身を移すことになった
『ブラック、関わらないで、話しかけないで、触らないで』
Aはグリモールドプレイスの玄関で嬉しそうに出迎えたシリウスに開口一番そう言った
｢あー……約束はできない｣
そう言ってニッコリ微笑むシリウスにAは酷く重たいため息を吐き出したのだった
お金はあるが、わざわざこのためだけにマグルの家探しという面倒くさい手法を取るのは気が引けたのだ
しかし、それをAはすぐさま後悔した
『酒を飲んだわね』
｢君が来る前だよ｣
『汚い、臭い、最悪。近寄らないで』
Aはそう言うとトランク2つ分しかない自分の荷物を持って階段を上がって行った
絶対にシリウスとは関わらない
そう強い意志を持ったとしても、結局は相手が関わってきたらどうすることも出来ないのだ
なのでAはシリウスを徹底的に無視し続けた
まずシリウスは食事の準備をしているAに対してどこで料理を学んだのか、どんなものが作れるのか、私も食べてみたい、など話しかけてきた
Aは全てを無視していたが、入れる材料の量を少しばかり間違えたことにあとから気が付いた
｢A、どうして教師になったんだい？｣
食事をしている間もシリウスの猛攻撃は止まない
元々こんなに話す人ではなかったはずだ
シリウスは周りからチヤホヤされるタイプだったので空気が読めないし、いらないことは言うし、思ったことは素直に口に出る
だからこそ、女たちは必死に好感度を上げようと話しかけていたので、シリウスから何かを積極的に話しかけに行くのは学生の頃も有り得なかった
ジェームズでさえもそういう節があったのだからこの態度の変貌にAは驚きと呆れが入り交じった
『関係ないでしょ』
｢言っただろう？君のことなら何でも知りたい｣
『そう……なら、話すわ。あなたのことを殺したいくらい憎んだことがあるし、リリーとジェームズが死んだ時は何も思わなかった。ハリーが入学して危ない目にあってもそのまま死んだって構わなかった』
そう言ってAは持っていたスプーンを空になった皿に入れた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 175人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Kurisia(プロフ) - ガチ泣きしました😭😭😭すごい面白かったです！ (2月25日 19時) (
レス) @page49 id: 47ec42f1a8 (このIDを非表示/違反報告)
ラマ - この小説とても面白くて出会えてよかったです！めちゃ感動しますた。😭 (6月5日 19時) (レス) @page49 id: 44de75f60a (このIDを非表示/違反報告)
まりっぷる🍏 - 凄く面白くて一気に読み終わってしまいました…､ハリーポッターのキャラクターは何処か現実味があって､そこがまた惹かれるというか…そういうのが作品に全面的に出ていて､もう…大好きです…(語彙力なくてすみません)とても素晴らしい作品でした｡ (5月21日 18時) (レス) @page49 id: 046bc6b755 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - コロクさん» お読みいただきありがとうございました。この作品を気に入って頂けて凄く嬉しいです。 (2023年4月19日 22時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
コロク - 物凄く、感動してしまいました。涙が出てしまうほどです。とても素晴らしい作品でした。 (2023年4月18日 20時) (レス) @page49 id: 5bdc42e7a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サンマ | 作成日時：2023年3月10日 16時
