Ep.22 ページ23
『根も葉もない噂を気にしているほど愚かだなんて、流石はグリフィンドールね。今回もまた、昨年のようにあなた達が何とかしようと考えているんでしょうけど、その必要は全く、ないわ』
Aは語気を強める
3人は顔を見合わせた
『まぁ、私は忠告したから、それであなた達が死のうと監督不行届にはならないでしょう。勝手にしなさい』
おおよそ教師が言うにはあまりにも酷すぎる言葉を3人に浴びせると、Aは鼻を小さく鳴らしてくるりと踵を返して立ち去った
ハリーたちはその後ろ姿を嫌悪の眼差しで見送るだけに留めた
これ以上何を聞いても答えてなどくれないだろうと分かっていたからだ
3人はもちろん、周りの生徒も誰一人としてA・ハリウェルをいい教師だと言う者はいなかった
＊
騎士団が招集されたのはヴォルデモートの復活をハリーが訴えたあとだった
ダンブルドアはAにも協力して欲しいと頼んだ
『嫌よ。そんなの契約になかったわ』
｢魔法界全体の危機は君の危機でもある｣
ダンブルドアは静かにそう言った
『それで死ぬのなら構わないわ。とっくに命乞いをするには人生に失望しすぎているから』
そう言うAの口調は強かった
『それに、二重スパイのスネイプに冤罪をかけられているせいで使えないシリウス・ブラック、狼人間のルーピンよ？誰がそんなヤツらがいる組織に入りたがるの？』
｢君は過去のせいで今を見えていない｣
『見たくもないからよ』
ダンブルドア相手にAは馬鹿にしたように鼻で笑った
『そもそも、私なんか居なくてもあなた達だけで十分対抗できるのでは？』
｢仲間は多ければ多いほどいい。A……わしは君が学生の頃、手を差し伸べてやらねばならなかった｣
そう言ってダンブルドアはキラキラと輝く青い瞳で、Aの対象的に冷たく真っ暗な青い瞳を見つめ返した
『差し伸べてもらわなくてよかった』
Aはそう言うと、校長室から出て行った
自室に戻ってAは本をめくる
分かっている
例のあの人と戦うには仲間は多いに越したことはない
ジェームズ達が生きていた頃でさえ勝てていないのだ
仲間が減った今、勝てる確率はかなり少なくなっただろう
Aは苛立ったように本を乱暴に閉じてテーブルの上に無造作に置くと、タンスの隅の方においてあった箱を取りだした
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Kurisia(プロフ) - ガチ泣きしました😭😭😭すごい面白かったです！ (2月25日 19時) (
レス) @page49 id: 47ec42f1a8 (このIDを非表示/違反報告)
ラマ - この小説とても面白くて出会えてよかったです！めちゃ感動しますた。😭 (6月5日 19時) (レス) @page49 id: 44de75f60a (このIDを非表示/違反報告)
まりっぷる🍏 - 凄く面白くて一気に読み終わってしまいました…､ハリーポッターのキャラクターは何処か現実味があって､そこがまた惹かれるというか…そういうのが作品に全面的に出ていて､もう…大好きです…(語彙力なくてすみません)とても素晴らしい作品でした｡ (5月21日 18時) (レス) @page49 id: 046bc6b755 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - コロクさん» お読みいただきありがとうございました。この作品を気に入って頂けて凄く嬉しいです。 (2023年4月19日 22時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
コロク - 物凄く、感動してしまいました。涙が出てしまうほどです。とても素晴らしい作品でした。 (2023年4月18日 20時) (レス) @page49 id: 5bdc42e7a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2023年3月10日 16時
