Philosopher's Stone ページ5
Aの目が見えなかったことを知るものはホグワーツではクィレルを除く教師陣だけだ
そもそも卒業してからの出来事のため、闇の魔術を使ったのではないか、など憶測を立てる者は就職したての頃にフィルチが少し話していただけだった
そんなフィルチなら既に全生徒に広めるだろう、と思っていたが、興味が無くなったのか数年間勤めているが、一度も失明のことを生徒に聞かれたことはなかった
そして原作同様、ハリーは賢者の石について知ってしまった
『賢者の石？』
｢そう！石を狙ってる人がいるんだ｣
急に廊下で呼び止められたかと思いきやハリーの口からそんな言葉が飛び出し、Aはいよいよか、と身構えた
ロンとハーマイオニーも両隣で真剣な顔立ちでAを見上げていた
｢Aおば……メイフィールド先生、何か知らない？｣
言いかけた呼び名をハーマイオニーに小突かれて訂正しながらハリーが聞いた
『石を狙ってる人なんていないわ。だって、みんなで石を守っているんだから』
ヴォルデモートは死んでいないにも関わらず、永遠の命が欲しいみたいだ
まぁ、自分の身を守る術は多ければ多いほどいいし、ついでにホグワーツにいるハリーを殺せれば、やつからすれば一石二鳥だろう
『どこで知ったか知らないけど、石は安全な場所にあるから心配ご無用よ』
Aは窘めるように3人に言い聞かせた
｢でも、スネイプが…｣
『ハリー、ジェームズに何か吹き込まれたの？』
ハリーを遮ってAは訝しげに聞いた
ジェームズはもちろんハリーの前で他人を批判することはしなくなったが、それでも少しばかりハリーがスネイプは信用出来ない、と話すジェームズを知っていることは確かだ
｢違うよ。パパは関係ない｣
『でも、その口ぶりとその顔はスネイプのことを話すジェームズそっくりだわ』
Aが非難の眼差しでハリーを見ると、ハリーは恥じたように俯いた
こういうところはリリーの教育の賜物だ
｢でも、先生、ハリーの言ってることは本当なんです。だって、見たんです。スネイプ先生はハリーを箒から振り落とそうと呪文をかけてました｣
ハーマイオニーが助け舟を出した
ロンも首を縦に振る
Aは困ったようにため息を吐き出し、悩むように3人を見た
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
