Savior ページ30
｢あなたは私に愛を教えてくれた。あなたは私の体を治してくれた｣
そう言いながら真っ白な空間から姿が現れる
それはオブスキュリアルである彼女だった
『あなたは……』
Aは驚いて目を見張る
｢あなたは死んではダメ！愛されたいからと、命を差し出してはダメよ！それに、ここは物語の世界じゃない！
あなたの世界なの。あなたが生きているの！あなたが来た瞬間に誰の物語でもなくなったの！｣
彼女は幼いながらも口調はまるでティーンのようにハッキリとしていた
『私はあなたの体を乗っ取った』
｢いいえ、あなたに譲ったのは私の意思。私の記憶を見せたのも私の意思なの。私はずっとあなたを見守っていた。あなたを愛してくれる人達がいるあの世界に残るのよ｣
彼女の言葉にAは少し悲しそうに顔を伏せた
『私、死んだのよね？』
彼女は微笑んだ
｢いいえ。これは所謂走馬灯のようなものなの。すぐに終わる。これ以上、自分を追い込まないで。あなたは素晴らしいことを成し遂げた。
もう予言のことも未来のことも忘れていいの。背負わなくていいのよ｣
そう言って彼女は優しくAを抱きしめた
｢あなたが救った人たちのおかげであなたは救われる｣
その言葉を最後に彼女と真っ白な空間は消え去り、Aがハッとするとそこには砕け散ったベラトリックスとアクシオでスネイプに引き寄せられた光景が見えた
そして先程の真っ白な空間のことをAは全く覚えていなかった
シリウスは真後ろになどいなかったのだと呆然と頭が理解した
引き寄せられたAはそのままスネイプに激突し、2人は一緒に尻もちを着いた
｢A！｣
シリウスはベラトリックスに向けていた杖を下ろして、すぐさまAの元へ駆け寄り、スネイプの腕の中にいたAを抱きしめた
周りの死喰い人はベラトリックスの死とヴォルデモートの死に驚愕し、負けを確信して逃げ始めたが、もちろん騎士団がそれを逃すはずがなく、次々に捕らえられ始めた
こうして戦争は終わりを告げた
｢貴様は何を考えている！｣
スネイプが立ち上がってAを怒った
『よ、避けたらシリウスに当たるかと』
戸惑うような声色でAはそう言ってスネイプを呆けた顔で見上げた
『あなたが救ってくれた』
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
