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スネイプが嫌そうな顔をAに向けた
｢船着場での仕返しだ。あの時は首が締まるところだった｣
その言葉と共にAはスネイプを抱きしめた
『ありがとう』
Aのその言葉にスネイプは少しばかり気まずげに俯いた
シリウスは苦虫を噛み潰したような顔でその光景を見ていたが、Aが体を離すと、渋々と言ったように手を差し出した
｢お前に感謝する日が来るとはな｣
｢素直に言ったらどうだ。あなたのおかげで最愛の人が救われました、ありがとう、と｣
スネイプは嫌味ったらしく鼻で笑って言ったが、2人のどちらも喧嘩を始める雰囲気は愚か、覇気すらなかった
Aは泣き笑いを浮かべて2人を抱きしめた
『馬鹿な2人』
｢馬鹿はお前たちだ。メイフィールド、貴様は特に｣
｢スネイプ、Aに救われたなら一生感謝し続けろ。侮辱することは許さない｣
｢A！！｣
リリーの声が大広間に響いてシリウスとスネイプはバッと体を離した
その素早さにAは一瞬何が起こったか分からないほどだったが、リリーとその後ろにいたジェームズを見てすぐさま理解した
シリウスとスネイプは抱きしめあっているところをリリーとジェームズに決して見られたく無いのだ
『リリー！』
｢A！無事だったのね！あなたが、死んでしまったのかと！｣
リリーはそう言ってAを強く強く抱きしめた
ジェームズはその光景を見たあと、スネイプに目を止めた
｢お前は、なんで……｣
そう言ってスネイプを睨みつけるさまはまるで学生時代に戻ったようだった
『ジェームズ、リリー。スネイプが私を死の呪文から救ってくれたのよ』
Aはジェームズを宥めるように腕を触ってスネイプの前に2人を促した
スネイプは気まずげにAを見てからリリーを見た
｢そう……で、何か言うことがあるのかしら？｣
リリーは冷たい態度でスネイプを睨みつけた
｢…………………すまなかった｣
長い長い沈黙の後、スネイプが小さく呟いた
そのスネイプの態度にリリーから肩の力が抜けていくような気配がした
｢……スネイプ、あなたを許します｣
凛としたリリーの声が静かにスネイプの鼓膜を震わせた
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
