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『タイミングがいいのよ』
｢むしろ悪いんだろ。それで、ジェームズ、何があった？｣
シリウスがニヤニヤ笑いの後に顎をしゃくって聞いた
｢ハリーのことだ。Aにも聞いて欲しい｣
立ち去ろうとしたAを手で制してジェームズが言うので、Aは頷いた
シリウスはベッドの縁に座り、その隣にAが、勉強机のそばに置かれた椅子にジェームズが対面するように座った
｢ハリーがヴォルデモートのことを執拗に知りたがる｣
｢命を狙われたんだ。知って当然の権利だと私は思う｣
困ったようなジェームズとは対照的にシリウスが言った
｢リリーが嫌がってる｣
ジェームズが助けを求めるようにAを見た
『ならジェームズも一致してハリーに教えた方がいいと思うのね？』
そう首を傾げてAが聞き返せばジェームズはすぐに頷いた
｢当たり前だ。敵のことはいくら知っていても損は無い｣
ジェームズとシリウスは学生の頃のようにニヤリと笑い合う
『同感よ』
Aが言った
『ハリーは知るべき。全てを言えとは言わないけど、奴が何を企んでいるかぐらいは教えてあげた方がいい』
｢じゃあ、リリーへの説得は？｣
『もちろん、ジェームズがやらなきゃ』
ジェームズが本気？と言いたげにAを見る
『当たり前でしょ。あなたはハリーの父親で、リリーは母親だもの。私たちじゃない。口出しする権利はないわ』
そう言ってAは釘を刺すようにシリウスを見つめた
シリウスは肩を竦め、ジェームズは項垂れた
｢リリーは手強い｣
『知ってるわ。そんな所をハリーは受け継いでる。ジェームズ、あなたの危険に強いところもハリーは受け継いでるの』
そう言ってAはベッドから少し腰を浮かせて、目の前に座るジェームズの膝を優しく叩いた
｢私のようになって欲しくない｣
ジェームズの呟かれた言葉にシリウスが訝しげに片眉を上げた
｢危険に突っ込んで、それを回避して得意げになるようなバカには｣
『自己分析できるようになったのね』
からかい気味に言えばジェームズは苦笑した
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
