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ネビルではなく、ハリーだと、誰もがそう思っているのだから
お湯が湧いた合図で甲高い悲鳴のような音を立てるポットを杖で浮かすと、Aは自分とハリーに用意したカップに紅茶を入れた
『私はね、ハリー。言いたい人たちには言わせておけばいいと思うの』
そう言ってAは少し寂しそうに遠くを見つめる
『信じている人に裏切られるのは悲しい。それに、理解してくれないときはもっと。
でも、そんなことでクヨクヨ悩んで、自分の本当の気持ちを閉ざしたりしてしまうのはもっと良くない』
ハリーはAの話に耳を傾けながら紅茶をゆっくりと飲んだ
『目が見えない時から私には根も葉もない噂が着いて回った。今もそう』
その言葉にハリーはバツが悪そうに顔を伏せた
『でも、私にはシリウスがいる。リリーにジェームズ、そしてハリー、あなたも、私を信じてくれてる』
｢当たり前だよ！僕、Aおばさんが闇の魔術を使ったなんて到底思えない｣
ハリーは慌てたように即答し、その回答にAは気を良くして笑った
『でしょう？私はそんな人たちを大切にしたいし、そばにいたい。ロンのことはきっと時間が解決してくれるわ。だって、彼とは1年生の頃から親友だったじゃない』
そう言ってAは肩を竦めた
ハリーもようやくぎこちなく笑った
＊
三校対抗試合は順調に進み、最後の優勝カップはムーディが置くことになった
そしてAができることはゴール付近で待機することだった
生徒補佐であるAはもちろん代表選手が死なないように迷路の外側を巡回する教師の1人だったが、ゴール付近の試練が厳しいだろうからという理由でゴールの位置を教えてもらったのだった
日が落ちて、辺り一帯が暗くなり、Aは警戒を強くする
そして赤い花火が微かに見えたことにより、クラムが敗れたことを知り、Aはすぐに迷路に入った
少し進むと、キラキラと輝くポートキーとなった優勝杯が見えた
優勝杯が置かれた台座の裏でAは息を殺してセドリックとハリーが来るのを待った
2人は案外すぐに現われ、争いながらも最後は閉ざされていく迷路に背を押され、同時に優勝杯を掴むことで一致した
｢じゃあ一緒に！1、2の3！｣
ハリーの掛け声にAもすぐに優勝杯を掴んだ
I wish you a Merry Christmas→←112.
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
