Goblet of Fire ページ12
予言は絶対なのだから、そばに守り人らしきAやダンブルドアがいる以上、ジュニアだろうとヴォルデモートだろうと手出しはできないはずだ
予言の内容を全て知りえていないとしてもそんな無謀な危険を犯すくらいならもっと前にハリーを狙っている
可能性としてあるのは誰も来ないだろう墓場で本当にハリーを殺す算段をつけているか、だ
そうなると話は変わってくる
Aがカップを設置、もしくはハリーがゴールできないように何か邪魔をしなくてはならない
迷路内にいる選手を邪魔出来るかなんて分からないし、ムーディにカップを設置させないにしてもただの補佐員にやらせるとは思えない
どちらも現実的では無い作戦だ
そもそも彼は本物のムーディなのか
本物だとしても見分ける方法が思いつかなければ、そのまま放置するしかない
Aはそんなことをグルグルと考えながら大広間での食事を終えた
結局、ムーディのことは最初は放置するに限ると判断した
考えても、見てみても、分からないものは分からないのだから、仕方がない
｢よぉ、メイフィールド。お前さん、目が見えるようになったのか｣
自室へ戻る道中に後ろからそう声をかけられ、Aはギクリとした
不死鳥の騎士団でマッド・アイの気配を感じたのはほんの数回のみで、そのどれも直接的に話したことなどなかった
彼にとっては目立つジェームズとシリウスのそばにいるただの女としか見えないはずなのに
『お久しぶりですね、マッドアイ』
Aは慎重に言った
相手がジュニアならば、ピーターからAの目について聞いたのかもしれない
そしてAを陥れたいのなら闇の魔術を使って視力を取り戻したと吹聴すればいいのだ
｢そんなに固くなるな。ダンブルドアから言われている｣
その名前にAは肩の力を少し抜いて対峙する
｢お前が闇の魔術を使っていようがいまいが、ダンブルドアから釘を刺された以上、どうでもいいことだ。ただ、わしの目がある内は妙な真似はせんようにな｣
『私は私が正しいと思ったことをするまでですよ。それにそんなものは根も葉もない噂です』
Aはピシャリとそう言い付けると、軽く会釈をし、踵を返して歩き出した
ジュニアの変装は昔馴染みのダンブルドアでさえ見抜けなかった
原作を知っていたとしてもムーディがあの瓶から飲料を摂取している限り、Aは決して油断してはならないのだ
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
