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翌日に迎えに来たのはAの予想通りハグリッドと名乗る男だった
孤児院の女はAがどこか凄い寮制に入るのか、と色々聞きたがったが、ハグリッドはホグワーツという名前しか出さず、入学したらここにはもうAは帰らないという説明だけすると孤児院をすぐに出た
Aはその雑な説明といつになく口が堅いハグリッドに驚いて手袋に急かされるまま呆然と孤児院を出た
『あの、私、夏休みもホグワーツに？』
｢あぁ、お前さんを訪ねたあとダンブルドア先生が特別に許可したんだ。お前さんを気遣ってな。偉大なお方よ｣
ハグリッドは心底尊敬したように言った
｢A、ホグワーツからの手紙が来たか？｣
『いいえ』
｢先生方はお前さんの目が見えてない事を分かっとった。
だからわざわざマグルを驚かすだけでAが読めない手紙は送らなかったんだ。フクロウが配達するのはおかしいってマグルの連中は言っとるからな。
そいで、ダンブルドア先生が直々に訪ねに来たっちゅうわけだ。遅くなってすまなかった、と伝えて欲しいと言われてな｣
ハグリッドの言葉にAは軽く何度も頷いた
それから、ハグリッドの声のした方を見上げ、思いのほか、高い位置にあることに気がついた
『声がすごく高い位置から聞こえますね』
｢あぁ、俺は、巨人とのハーフなんだ｣
『巨人って、大きいんですか？』
｢もちろん、人間なんかよりもっとずっと大きいな。その血が混じってるから俺も大きいってわけだ。おっと、こっちだな｣
ハグリッドはAの手を引いて、ゆっくりと歩きながら駅までの道のりを辿った
Aは手袋があるから大丈夫、と言ったが、それでもハグリッドは人の往来がある時に危ない、とか、俺がしたいから、と言って手を繋いだ
ハグリッドの手はダンブルドアとは全く違い、分厚くて、ゴツゴツとしているそれはもう大きい優しさが残る手だった
｢Aは凄い子だな。目が見えないのに学校に通おうとするなんて。それに、俺の顔の位置もすぐ見抜いた｣
本当に感心したようにハグリッドが言うものだから、Aはクスクスと笑った
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
