Mud blood ページ47
｢相変わらず高慢そうな態度｣
『こっち見てた？』
嫌そうなリリーとは対照的に恋する乙女のようにAは興奮して聞いた
｢そこまでは分かんないわよ｣
リリーはそんなAを可愛い、と思うのと同時に、恋人があのブラックと言うだけで今すぐ彼女の両肩を掴んでシェイクし、あんなやつのどこが！と叫んで説得したくなってしまった
次の変身術の試験についてAとリリーが話し合っていると、争うような音が聞こえてきた
微かに聞こえてきたその音にAは変身術の教科書からパッと顔を上げた
｢A？どうかしたの？｣
『リリー、ジェームズが何かしてる？』
｢またアイツらのこと？そんなことより復習をしましょ｣
『振り返って確認してみてよ』
Aの提案にリリーは少し息を吐き出し、振り返った
そして行われている光景を見て、すぐさま立ち上がった
｢本当に、最低！｣
リリーはそう言うやいなや靴を履いて走り出し、その騒ぎの中に入っていった
Aもハラハラする心情を悟らせないよう、靴を履くとその後をついて行った
｢やめなさい！！｣
ジェームズとシリウスが辺りを見回す
ジェームズの空いている方の手が、すぐさま髪の毛に飛んだ
｢元気かい、エバンズ？｣
｢彼に構わないで｣
ジェームズのいつも通りな態度にリリーが鋭い声で言った
｢彼があなたに何をしたというの？｣
｢そうだな……むしろ、こいつが存在するって事実そのものがね。分かるかな……｣
Aはようやくリリーに追いついた
ジェームズの言葉に取り巻いている多くの生徒が笑う
シリウスもピーターも笑った声がした
しかし、本に没頭している振りを続けているリーマスも、リリーもAも笑わなかった
｢冗談のつもりでしょうけど｣
リリーが冷たく言う
｢でも、ポッター、あなたはただ、傲慢で弱いものいじめの嫌な奴だわ。彼に構わないで｣
｢エバンズ、僕とデートしてくれたら、やめるよ｣
ジェームズがすかさず言った
Aは額を抑えたくなるほどに呆れてしまった
｢どうだい……僕とデートしてくれれば、親愛なるスニベリーには二度と杖を上げないけどな｣
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
