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Aとシリウスの関係は順調だったが、スネイプを取り巻くジェームズ達の関係は一向に良くなる気配がなかった
ジェームズは気に入らない相手であればところ構わず呪いをかける節があるが、去年辺りまではまだ節度を守っているはずだったのだ
『ジェームズは一体いつまでスネイプを虐める気なの？』
誰もいない木陰でシリウスと隣同士で勉強しながらAはふと、聞いた
｢虐めてなんかいないさ。あいつにはあれがお似合いってだけで｣
シリウスは馬鹿にしたように鼻で笑って言った
『シリウス、そうやって人を見下すのは良くないわ』
Aの咎める声にもシリウスは肩を竦めて返す
｢あいつのやってる事を見れば、そうは言えない。闇の魔術が好きな連中と絡んで、何もしていない生徒に呪いをかける奴らだぞ｣
『それはあなた達も大体そうじゃない』
｢俺たちのはイタズラで、みんなが楽しいんだ｣
シリウスの言葉にAは呆れてため息をついた
『そうかしら？私には、どっちも同じことに思えるわ。確かにあなた達のイタズラは楽しい。聞いていてもみんなが楽しんでいることが分かる。
でもそれが誰か1人に向かってしまえば、それは虐めよ。例え周りやあなた達が楽しかったとしてもね』
Aはそう言って、教科書に手を乗せて勉強を再開する
｢A、いつになく辛辣だな｣
シリウスは困ったようにそう言うと、Aの腰に手を回してお腹の辺りを撫でた
｢どうしたんだ？｣
『O.W.Lが近いからかピリピリしちゃってるのかも』
Aはあしらうように言う
｢まだ半年以上はあるだろ？｣
『シリウスは賢いからそう言えるのよ。私は、魔法薬学をもっと勉強しないと、それから魔法史も。じゃないと追試になっちゃうかも』
Aの悲痛な声にシリウスは愛おしさを感じ、キスをせずにはいられなかった
つむじから、頬に移動する唇にAは擽ったそうに笑う
『シリウス、私本気なのよ』
｢あぁ、俺もだ｣
シリウスはそう言ってAを抱き寄せ、膝の上に跨るように持ち上げた
『ちょっと、勉強は？』
Aは笑いながらも眉を寄せて聞く
｢キスを堪能したあとで｣
そう言ってシリウスは未だになにか言おうとするAの唇に口付けした
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
