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ジェームズとシリウスの虐めがマシならなかったことだけは確かだ
Aとスリザリン生が決闘して以来、グリフィンドールとスリザリンは長いこと一触即発の雰囲気が漂っていた
寮杯や、授業、決闘の訓練になってしまえば教師の目を盗んで本当に殺そうとしてきたスリザリン生までいる
その生徒はまだ死の呪いを習得するほど練習しておらず、不発だったが、放たれたグリフィンドール生は激怒して訓練だと言うのに相手を吹っ飛ばして腕を折ってしまった
そんなこんなで、マクゴナガル先生が頭を抱えるほど、グリフィンドールとスリザリンの関係は悪化の一途を辿り、ジェームズとシリウスの虐めを支持する生徒たちは大幅に増えたのだった
5年生になると、O.W.Lの試験のことでみんな頭がいっぱいになり、表立ったいがみ合いはかなり減った
そんなことをしている時間があるのならみんな勉強したいのだ
リリーは熱心にAに勉強を教えた
Aが不得意だったのは魔法史と魔法薬学だったが、リリーはスラグクラブに入り、更には監督生になるほど優等生なので、勉強を教えてもらうには最適の人材だった
『そういえば、スラグクラブはどう？』
｢全くつまらないわ。いい経験になるかもしれないと思ったけど、みんな自分の自慢話ばかりよ｣
リリーの心底呆れた声にAはクスクスと笑った
｢それでも、魔法界について知れるのは楽しい。ポッターたちが入らないのは納得がいくけどね｣
そう言ってリリーは肩を竦める
『そういう人たちと関わると、見聞が広がって、やりたい職業の種類が増えるんじゃない？』
｢それもあるわ。でも、私、あんまり魔法界でやりたいことがないの｣
『そうなの？闇祓いなんかは人気そうだけど』
｢私はそこまで魔法界に入り浸りたいとは思ってないのよ。出来ればマグルの世界で仕事が出来たらって思うの｣
それはマグル生まれ特有の考えのようで、Aは少し微笑ましく思った
｢Aは？｣
『うーん……どうだろう……私は目が見えないから、採用してくれるところも少なそう』
｢目が見えなくてもAにはそれを凌ぐほどの才能があるじゃない。それに、あなたは音が目になってくれるし、普段の生活も目が見えないとは思えないほどしっかり出来てるもの。きっと大丈夫よ｣
リリーの励ましはいつもAを暖かい気持ちにさせた
『ありがとう、リリー』
Aはそう言って、照れくさそうに笑った
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
