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朝になり、ウィリアムが実はシリウスだった事実をリリーに伝えると、リリーはそれはもう驚愕を越えて怒りの感情が湧き上がってきた
｢身勝手にも程があるわ。Aがどれほどあなたの事を気にかけていたか分かってるの？｣
｢分かってるさ。だから、謝って和解したんだろ｣
リリーの言葉にシリウスはバツが悪そうに言う
｢そうそう、エバンズ。怒りはその辺で沈めて、そろそろホグズミードに行かないかい？｣
全く驚く気配のないジェームズにAは首を傾げた
『ジェームズ、あなたもしかして……』
｢知ってた…ような？｣
ジェームズがおどけて言う
｢ポッター、知ってたの？｣
リリーの怒りは今度はジェームズに向けられた
｢リーマスとピーターも知ってた。だって、シリウスは
Aを前にしたらおかしすぎたから｣
ジェームズは慌てて釈明しようとするが、その姿勢にリリーは呆れた顔をした
｢あなた達って人は、人を騙すのが大得意なようね｣
｢悪戯仕掛け人の性なのかも｣
｢ジェームズ｣
そのふざけた態度に流石のシリウスも咎めるような声を上げる
『ねぇ、リリー、落ち着いて。私は大丈夫よ』
｢Aはいつもそれだわ。大丈夫、心配いらない。それならどうして泣いていたのよ｣
リリーの正論にAは言える言葉が見つからなかった
『私は……ただ、あなた達には仲良くして欲しいの。私の少ししかいない友達だから』
そう言ってAはおずおずと顔を伏せた
その態度を見てしまえば、これ以上言い争う気なんて起きはしなかった
｢はぁー……分かったわ。見逃すのは今回だけよ｣
｢ありがとう、エバンズ｣
｢ありがとう｣
ジェームズがにこやかに言った後にシリウスが少し真面目くさって言った
｢でもね、今日のホグズミードには私もついて行くから｣
リリーはそう言って鋭い視線でシリウスを射抜いた
｢オーケー、それでいいさ｣
｢なら、僕もシリウスが虐められないように見張っておくよ｣
その言葉にリリーは呆れたような目でジェームズを見つめ返した
｢あなた達が付き合ってるんじゃないかって一部で噂になってたの、知ってた？｣
いきなり放たれたリリーの発言に肩を組んでいたジェームズは咄嗟にシリウスから離れ、シリウスも気持ち悪そうに眉を寄せてジェームズを見た
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
