My crush ページ36
ウィリアムのことが好きだ、と自覚したAの行動は早かった
そもそも、シリウス・ブラックのガチ恋勢だった前世ではかなりグッズを集めていた重度のオタクだったわけで、そんな子が同じ次元の人を好きになってしまえば貢いでいくのは自然の摂理といえることだった
Aはリリーになるべく一緒にいないようお願いした
リリーにはウィリアムへの気持ちを打ち明けたが、それは彼女にとって良くないことだったらしく、めちゃくちゃ嫌がられたし、渋られた
しかし、リリーの最優先はAの気持ちだったので、仕方なく応援することにしたのだ
Aが1人で雪景色の中を歩いていると、後ろから足音がし始める
『脅かそうとしても無駄よ、ウィル』
ウィリアムは一瞬立ち止まって、驚いた顔をしたが、その後に笑ってAの隣を歩き出した
｢残念、今度こそ上手くいくと思ったのに。一体どうして…？雪で足音が消されてるはずなのに｣
『関係ないわ。静かだもの。小さな音こそ拾いやすいの』
Aは驚いているウィリアムに笑いながら言った
そして懐に隠していた正方形の小さめの箱を彼の前に差し出す
『ウィル、ちょっと早いけどクリスマスのプレゼントよ。ずっと一緒にいたけど、プレゼントは渡したこと無かったなって思って』
そう、ほとんどイベント事が近くなるとウィリアムは姿を見せなくなるし、悪戯仕掛け人の動きは活発化し、そんな彼らに会わせないようリリーの護衛が着いていたので、Aはなおさらウィリアムと会うことが叶わなかった
｢俺、何も用意してないよ｣
『いいの。私があげたくてした事だから』
ウィリアムはAからプレゼントを受け取った
｢ありがとう。開けたいんだけど、雪が降ってきた｣
『ほんと？どうりで寒いと思った』
Aはそう言って両手を擦り合わせた
｢それは保温効果ないの？｣
ウィリアムのいう“それ”がAが1年生の頃からずっとつけていた目の代わりになる手袋のことを指していることなど、容易にわかった
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
