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｢スリザリンのそこの3人は50点減点です！1人、50点です！事情はどうあれ、グリフィンドールも杖を抜いたのですから、50点減点です！｣
生徒たちはいっせいに抗議の声を上げた
｢いいからさっさとお行きなさい！怪我人は医務室へ！｣
マクゴナガル先生の声にいがみ合っていた生徒たちは渋々ホグワーツへと踵を返して、少し睨み合いながらも帰って行った
｢Aを医務室に連れて行こう｣
シリウスがAを横抱きに抱き上げて言った
｢ブラック、Aを運ぶなんてどういうつもり？｣
｢エバンズ、これは僕らの優しさだよ｣
リリーの睨みにジェームズが苦笑しながら言った
｢そうだ｣
シリウスはそう言ってリリーを一瞥し、群衆について行った
Aが目を覚ましたのはその夜の事だった
もちろん鼻が利く彼女はここが医務室だとすぐに分かった
しかし、消毒液の香りに混ざって、違う匂いがした気がして、Aは思わず名を呼んでしまった
『ウィル？』
返事がなく、Aは上体を起こして、耳を済ませた
夜なのにここにいられるはずがない彼の名を呼んでしまった自身を少し恥ずかしく思い、Aは1人で照れ笑いした
そして、もう一度眠りについた
仮にAの目が見えていたとしても医務室にはベッドを使っている数人以外、誰もいなかった
＊
次の日、リリーに聞かされた話にAは少しおかしさを感じた
『シリウスが助けた？私を？』
｢私が運べないと思ったのか知らないけど、Aを医務室に連れて行ったのはブラックよ｣
リリーの言葉に今まで関わりがなかったシリウスに関われたことがAは素晴らしく嬉しかった
『お礼を言わないと』
｢言わなくていいわよ。あんな変人。今までAがいたら全くうんともすんとも言わなかったのにあの時だけカッコつけて……多分、女の子もいたからいいように見られたかったんだわ｣
シリウスに対してかなり酷い言いようにAは苦笑した
『そっか、じゃあ、お礼はまた会った時でも』
｢しなくていいのに｣
リリーの言葉にAはフフッと笑った
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
